よく出来た曲が弾けないスタジオ入り
今年初めてのスタジオ入り。引き続きオアシスの練習をメインに。
もともとは「ギター覚えたての俺と遊んでくれる会」として始まったが、ドラムが退屈すると合わせていても面白くないことに気づき「やいココロックこれは叩ける会」になっている。
このオアシスの代表曲「Don't loook back in anger」は、一見地味なドラムが実はまあまあ凝っていて難しい。そして同様に、ギターもコードだけなぞっていればそれっぽくなりそうに聞こえて、実際はそうでもない。例えば冒頭のピアノのところで、だらしなく「ずんちゃらら〜〜ん」とギターが鳴っておって、こういう部分もトレースしないと気分が出ない。しかし弦1本ずつの単音弾きとなると、ベースの4弦であっぷあっぷの身、さらに2弦増えて何が何やら。
ちょうど、そうそうこういう風に弾きたいのでありますよという動画があった。最近、勉強のためにこの手のコピーしちゃいましたよな動画をよく見るのだけど、女性陣が目立つ。一見華奢なのにめちゃパワフルにドラム叩いてる女性の動画もある。男性の場合、いかにも社会不適合者それがロックだぜな風体が目立つのであるが、女性の場合は多くがふつーの真人間ぽい人ばかり。だもんで、ロックとも楽器演奏とも無縁だろうと勝手に決めつけついマンスプふっかけて大恥かくの図まで脳裏をよぎる。いい社会勉強にもなるのであった。
この女性のように、コードをシンプルに刻みながら、Bメロだけ変則に刻んで、さらにボーカルが切れたところでオカズの旋律をプラス、という格好で弾けるとようやくこの曲をコピーしているという実感が得られるわけだが(間奏のギターソロはさしあたり知らんふり)、本日の練習では想像通り、オカズのところでぐっちゃぐっちゃ。しょうがないので、勢いでテキトーに弾いて気分だけ満足させて済ませた。まあ、滝井―土居間くらいは進歩したかしら。
もう一つ気づいたことは、この曲は構成が非常にしっかりしていて、我々はそういう曲をあんまりやったことがないのではないかということだった。まあ単純に曲の長さの話もあるのだが、1番と2番の微妙な違いとか、各インターバルのつくりとか、終わり方とか、単にメロディがいいとか以外にも、なんやかし、ちゃんと仕上げてはりまんなあという曲で、教科書通りといえばそうかもしれんが、教科書なんて読んだことないので、いちいち「へえ〜」となりながら、どこ弾いてるかわからんくなって混乱する。ボーカル不在のままコピーしてる限界でもあるんだろうが、要するに、こういうベタによく出来た構成、パクリてー、というだけの話。
ところでこの動画のコメント欄をよくよく見ると、「ちっきしょー、コード弾きしかできねーよ」(原文英語)と書いている人がいて、まあみんな一緒なんだなと「音楽は国境を越える」をおかしな方向で実感したのだった。
- 2020.02.08 Saturday
- 直列6気筒エノモト
- 18:16
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- by 森下淳士