春はあけぼのロックンロール

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     今年はロックとともに年明けだ。

     昨年、新宿でやったのが無性に楽しかったので、せっかく覚え直した曲を忘れる前にもう一回、今度は関西でやろうという二匹目のドジョウである。間の空いたツアーと言い換えてもよろしい。

     しかし、京都でやると、大阪人は来てくれないというのは10年前に京都で舞台をやったときと同じだな。逆に東京在住の人間が観光を兼ねて嬉々としてやってきたりする。
     正月を挟んで緊張を維持するのは難しい。受験のときはどうしていたんだろう。年末にも一度スタジオ入りしたが、そこから一週間後に本番、という現実をリアルに感じることがどうしてもできなかった。加えて風邪をひいたので余計だ。(おかげで当ブログの告知も不親切なまま更新できなかった)

     直前の練習では、まあいけるやろうという気分になったが、練習が不足しているのは自分がよくわかっている。新宿のときと違ってやたら緊張した。実際、いくつも音ハズしたし。ま、今回は遅めの曲を頭に持ってきたので、テンポは通常通りにできた。でも汗の量は同じかそれ以上だった。風邪ぶり返すよ。

     最後の曲はいつも同じで、15分で作ったハイスピードな1分ちょっとの曲をダーっとやって終わる。駆け足でささっと終わる感じが、ドラムのココロックのお気に入りであるからだが、今回は終わった後で、初めて、客席が「え?終わり?」みたいに戸惑っているのが伝わった。「最後の曲です」とか何とか、説明がゼロだったのと、トップの人らのおかげで客席が温まっていたせいかと。そう、毎度トップバッターだったのが、今回初めて(正確には2回目だが、1回目はトップバッターとあんまり変わらん状況だった)二番手だった。落ち着かんかった。こうしてまた成長した。
     


    告知

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      よいお年を。


      「楽しかった、以上」と中野先生は総括した

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         ブンブンサテライツの人が亡くなって、ボブ・ディランがノーベル賞を取ってと、音楽界の大きなニュースの谷間で、俺たちのバンドは新宿でライブをした。「俺ロック史年表」にはボブ・ディランよりもデカい太文字で記載される出来事となった。おそらく他のメンバーにとっても。
         ただのお上りさん気分で、関西ではなく東京でやることになったわけだが、メンバーの在住がバラバラな分、逆にどちらでやっても大変さは似たようなもの、という感覚が後押しした。その後、大停電のニュースがあったから、少々ぞっとしたが。ロックは電気がないとお手上げの音楽である。ま、ボーカルの大遅刻で会場の使用時間内にライブが終わらず、強制的に主電源を落とされ、アンプラグドで無理やり続行したという大物ロックスターの武勇伝を聞いたことがあるが。
         そうそう集まって練習できるわけでもないので、個人練習を重ねたのだが、俺の場合は過去の録音を聞いてそれに合わせて弾く。一番きれいに録れている音源は、過去に千日前でやったときのライブ録音だが、テンポが妙に速く、曲によってはちっともついていけない。もう5年も前の話になるから、こんな速さでよく弾けたなあと年齢を感じてしまう。夏休みなどに都合を合わせてスタジオ入りすると、他のメンバーも同じようなことを言う。
         なので、速い曲は可能な速さで、遅めの曲はしっかりスローに落としてやりましょうと確認したわけだが、今回の録音を聞くと、過去最高に速かった。緊張感からつい走ってしまったのだと理屈付けは簡単だが、試しに合わせて弾いてみると、まったくついていけない。どうやって演奏したんだろう。
         呆れながら考えるに、仮説が浮かんだ。つまり「時間の流れがゆっくりだった」だ。人間、集中しているとき時間の流れを遅く感じるものだが、ライブ中は本当に時間の流れが遅く、その中でいつものテンポで演奏したから、日常時間に戻ると相対的に速くなるということだ。これだと弾けた理由も今弾けない理由も説明がつく。
         しかしそうなると、スタジオ練習の3倍くらい汗をかいたことの説明がつかないのだが。ま、体育の日だったということで。

        年末恒例

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           年末恒例バンド全員集合。去年は風邪等々で欠席者が多かったので、久々の集合だった。
          「Believe It」「Rock'n'Roll Show」、いずれも悟さんが作詞作曲した2曲がようやく完成。同じく悟さんが作った「ハイボール」は、編曲が迷走中。

           ボーカルが1曲作りかけだったくせに、それをほっぽり出して、もう1曲作ってきた。8ビートのままだとつまんねえなと思ったので、4ビートにせんかと提案したら、ボーカル以外は「いいね!」で、ボーカルは「どーぞお好きに」だったので、そういう編曲でいくことにした。

           中野先生が、娘から風邪をもらわず、久々元気だったせいか、この日はエゴイスティックにギターを主張していて、作った当人が「歌いにくい!」というのもスルーし、ギターが主張を続け、やっぱこういうぶつかり合いがないとバンドは面白くないね。

           終わって大学時代の友人の忘年会に合流。今年はこちらも集まりがよかったので、乗り遅れたのが残念。
           

          ボーカルがシャムワオのように吸収してきた

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             ボーカルが仕事で大阪にいるというのでスタジオに入った。物凄く久しぶりなので、ボーカルから連絡があって数日、毎日自宅で練習をしていたのだが、どの曲もすっかり弾けなくなっていた。体はわかりやすく退行する。

             こんな風に練習で培ったものがすっかり衰えるたび、俺は「チョッちゃん」を思い出す。30年くらい前のNHKの朝ドラだ。主人公チョッっちゃんの息子がバイオリンを習うんだけど、「1日の遅れは3日の遅れだ!」が口癖で、必死に練習する。まさにその通り。何ヵ月もベース触ってなかったので、1年以上の遅れどころか、ちっとも弾けない。これは性根を入れてやるしかない。ちなみにチョッちゃんの息子は、病気になったのに「3日の遅れだ!」とバイオリンを手放さずについには死んでしまう。「死ぬほど練習する」とはよく使う慣用句だが、本当に死んでしまっては仕方がない。

             ドラムのココロックも、1曲演奏するたび、「いや〜シンドイっすね〜」とかそんなレベルではなく、顔面が真っ白になっていた。さすがに心配になった。ついでにものの見事に記憶喪失だった。前回の録音を聞きながら、「あれ?いつの間にこの曲、最後までできてるんですか」って、あんたがタイコ叩いてんだよ。かの有名な「サティスファクション」は、ギタリストが朝目覚めたら、いつの間にかカセットテープに録音されていて、「一体誰がこんな格好いい曲を作ったんだ?」って、あんたが酔っ払って記憶なくしてる間に生まれたんだよ、という武勇伝的誕生秘話らしいが、こちらはそんな格好いい話ではない。

             そこへいくと、ボーカルは、「最近ボイトレ通ってるんすよ」と、これまでサビで全く声が出ていなかったため、キーを下げていた曲を、元のキーでのびやかに歌いあげていた。素晴らしい。しかし、ボイトレ通ったら声が出た、って、彼のインプットに対するアウトプットの効率の良さ。今から東進ハイスクールに通ったら普通に東大に受かるんちゃうか。なんて呆れながら感心した。

             ロックにもスピード違反はないが、スピードを出すのは体が追いつかない。

            日曜、中津のデイタイム

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               本日のスタジオ入りは、私とココロックと、阿形ゆうべことかっしゃんの3ピースバンド状態。上地は最近、俺の十八番を奪うかのように熱発が多い気が。

               先日、唐突に呼び出しがあって、かっしゃんと安居酒屋で飲酒をしたんであるが、そのときに、久々にエレキを弾きたいとかっしゃんが言うので、ならばとスタジオ入りをしたわけであるが、酒の席の約束事は本気にしてはならぬという有史以来の鉄則通り、いやあそんなこといってまたねえ、とかっしゃんはいたってリラックスしておる。
               それでも、一曲提供するという約束通り、曲作りに入った。「案」というのが正確な、ぼんやりとした断片が生まれた。もじゃ頭に眼鏡に髭という彼の風体に実に似つかわしい曲、になりそうな気はする。

               それで、残りの時間は、作りかけの曲の編曲作業を進めた。かっしゃんは一転、真剣な様子で、ここの部分が余計だから要らないとか、ここは盛り込み過ぎて逆にダサいとか、厳しい意見をバシバシ申し述べて調整していく。こういうときの彼は、なぜそれがいらないのかを理路整然と説明するのであるが、その感性は中野先生と似ているようにみえる。
               これがギタリストの思考回路なのだろうか。ただし中野先生の場合は、「いらんなあ」と顎を撫でながら一言で済ませるか、首を振るか、だったりする。節電で動いているからこその先生なのである。

              写真は中津駅ではありません。
               

              俺ら河内スタジオ入り

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                 雪が夜になるころ雨に変わり、バンド練習でスタジオインであります。これまで、なんとなく大正のスタジオを使い続けていたけど、大阪南部に住んでいたボーカル、ギターが転勤したので、大正が誰にとっても遠い立地になり、わざわざここに通う必要がなくなった。それに気づいたのが昨年秋のころ。おせーよ、という話であるが、惰性というのはそれくらい継続力の高いものなのである。

                 というわけで、上新庄のスタジオを新しく訪れた。ボーリング場の2階にひっそりとある。ラウンド1などと違い、中山律子がそこにいそうな昭和の薫りが漂うボーリング場なのであるが、その片隅にこじんまりとある。なかなかの場末感で、なんだか運動部の部室の端っこにひっそりとある軽音部の部室のようである、とかいったら言い過ぎか。何にしろ若返った気にはなる。なんせスタジオの奥には卓球台とビリヤードがある。

                 さて職場からパリッとスーツ姿で現れた上地は、髪の毛もこざっぱりとしていて、まさに我がバンドの新垣隆といった風情である。唯一譜面が読める、ということもそうだし、何かと存在を消し気味な佇まいというのも重なるところがあろう。大柄で髪の毛が汚らしく、髭面というワタクシ森下河内の鼻歌作曲をカタチにしてきたのはしかし、ギターの中野先生である。さらにいうなら、遠距離恋愛状態の昨今、パソコンでオーケストレーションを組み立てているのはドラムのココロックであり、ただし各パートの細かいところまではわからないので、私も含め、それぞれの楽器の担当者がそれぞれに細部を詰めて、こうして曲が組み上がる。そういうわけで、バンドというのは、全員が何かしら新垣なのであり、佐村河内なのである。ただし誰も己の身に大層な何かを抱えているということを自称してはいない。

                 さて本日は、随分前にアウトラインはでき上がっているが、まだ誰もまともに演奏できていないという状態の1曲を詰めていく作業を集中して行った。この曲を作詞作曲したのは悟さんで、そうなると我らがバンドの真の新垣は悟さんだということになる。その田中新垣悟さんが作った段階では、歌詞とメロディとコード進行があるだけ。これを編曲していくわけだが、編曲はパクリの集合体で出来上がる。少なくとも我々は、今後も、どれだけ拝借の幅を持っているかという引き出しの数と組合せでしかオリジナリティを伸ばすことはできないだろう。それで十分だとも思っている。それを軽んじるかどうかは人それぞれの価値感であるが、ロックのような商業音楽は、金のうなる現場ほど、あんまりそこはあまりバカにしない立場を取るもんなんである。

                 そんな話はどうでもよくて、ここにはただひたすら中身を作っていく我々がいるだけである。ただ作ることを楽しめることはある意味とても幸せであるということは、演劇をやっているからわかる。あちらはそういう健全なアマチュアリズムだけではやっていられないからだ。企画だとか売り込みだとか見出しだとか特色だとか、そういうものが物凄く面倒で鬱陶しく感じることが、物を作っているとちょくちょくあるのです。

                演奏も、練習不足で雑でした

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                    映画「ローン・レンジャー」が大コケしているという話は、以前、週刊文春の町山智浩のコラムで読んでいた。米映画の場合、かかった費用に対して、倍だったか3倍だったかもっとだったか、書いてあったのに完全に忘れてしまったが、とにかく何倍かの興行収入がないと、元が取れない計算になるらしい。それで、額面だけ見るとまあまあ儲かってるように見えても、実際は火だるまで、そもそもこんだけ映画に金がかかること自体がおかしいと、そんな内容だった。

                   で、岡田敬一という産経の記者が同じ話題に触れている記事をネットでたまたま読んだ。247億円の製作費に対して、242億円の収入。割合的には劇団ころがる石と大差ないような計算になるが、差し引き5億であるから、半沢直樹があくせく回収に追われた金額と同じである。その上、製作費とは別に興業の費用がかかるから、結局のところ188億の赤字なんだとか。

                   247億円。確かに狂った数字だ。レアル・マドリードに史上最高額で移籍するとか何とかでジダンが「金額が高すぎておかしい」といってたギャレス・ベイルでも130億円ですから、って、どっちもバブリーな金額だからどっちもどっちで比較のしようがない。材料にこだわりぬき、手間を惜しまず作った至高のラーメンですから1杯3000円、みたいな話ですかね、この違和感は。

                   記事によると、ローン・レンジャーを担当したジェリー・ブラッカイマーという大御所プロデューサーは首。まあ、そこまでの損失出しては、誰も黒崎検査官は止められませんわなあ。
                   記事は、この大御所でも失敗したら首が飛ぶというアメリカの競争社会を礼賛した上、「長生きしているというだけで先輩面していつまでも威張れると勘違いしているうすらバカども」がはびっこっている日本は甘いと指摘している。

                   前にも書いたけど、どうして競争経済の好きな人は、口汚い表現を好んで使う人が多いのだろうか。バカと書くのが駄目だということではなくて、批判の文言がこんな風に雑なんだよなあ。まあ、年よりが首になるアメリカの競争は素晴らしいという論旨自体も雑だと思うけど。

                   で、昨日はスタジオ入りでした。木曜に、アメトーークのハードロック芸人を見たので、何となく勢い勇んでのスタジオインでありましたが、なまってるせいか、凄くダメな疲れ方をした。爽やかさゼロの、にぶーい、眠れなくなる系の疲れといえば伝わるでしょうか。

                   最後らへん、全員手つきがハイパーオリンピックみたいになってたもんなあ。年ですかねえ、という話にすぐイージーに流れるわけだが、ハードロック芸人で紹介されてた有名どころはもう50歳以上ばっかりだから、ロック自体が年よりの音楽。30、40ごときで年ですかねえなんて言ってられんのである。

                   余計な話ですが、ハードロック芸人で、芸人たちが扮していたミュージシャンのうち、アクセル・ローズあたりは先程の岡田さん曰くの「いつまでも威張れると勘違いしてるうすらバカ」のような気もします。アメリカ人ですけど。

                  新しい高級おもちゃ

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                      久々のバンド練習。新曲を制作中だ。最近、曲を考えるときにリズムを選ぶところから始めている。バンドブームで頭がフォーマットされてるので、放っておくとほぼ自動的に8ビートでメロディを考えているこの癖を、外側から強制的に改めるためである。なのであまり馴染みのないリズムを選んで考える。

                     すっかり遠距離恋愛状態の我がバンドは、かつてのように口三味線を中野先生や上地に通訳してもらうという方法を取れなくなってしまったので、パソコンのソフトを使って浮かんだメロディを入力するようにしている。音階の感覚が皆無なので、まず浮かんだメロの音がどれかを探るのが大変なのだが、拍もわかってないから、8分とか16分とか、休符がどこかとかもいちいち手さぐりなんである。
                     その上、気づかずに小節の尻から唄い出す構成を思い浮かべてることもしばしば。以上のような事情で、やっているうちに頭がショートする。とりあえずリフとAメロ、Bメロの大枠を作ったので、後は上地に丸投げすることにした。将来曲が売れたときのためには、作詞作曲クレジットに名前が入ってる方が印税が入るぜよ、という親ごころである。

                     この日もう一つ試したのは録音である。録音のキモは、各パートの音量バランスだが、ココロックが、録音した後に、各チャンネルの音量を調整できる機材を購入したのでそれの試運転である。前にも書いたが、ドラムだけで7〜8チャンネル使うんだけど、各太鼓の音のバランスを録音前に調整していたら、素人しかいない我らは、調整が終わるころにはスタジオの使用時間も終わってしまうんである。

                     で、録音して、後日PCで調整して聞いてみた。なかなか快適な録音環境で素晴らしい。あとは各自の演奏でんな。久々だったのでみんなグッダグダだった。こればっかりは現行機材ではどうにもなりません。機材でどうにかなる日が来るかもしれんが、その時はもうバンドじゃなくて、エアバンドの二番煎じになっちゃうよなあ。

                    多重録音をしてみる

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                        転勤でバンドメンバーが散らばっているので、逆にこれを奇貨とすべく、多重録音を試してみることにした。各パートをバラバラに録音して、後でミックスするという、市販のレコードでは普通にやっている手法である。これだと、全員集まらなくてもパートごとの音源を揃えればいい。その上、録った後で自由にバランスを変えられるのが融通の利くところである。一度、戯れに練習スタジオのPAスタッフに頼んで、全員がせーので一斉に演奏して録る「一発録り」をやったときには、このあんちゃん、センスが昭和なのか、歌謡曲のようなバランスで録りやがって、1チャンネルで録ってるから後でバランスもいじれないというなんともストレスのたまる仕上がりであったものだった。

                       多重録音の難点は、バラバラに演奏するので自分がどこを引いているのかわからなくなることと、各自のテンポを共通に揃えることである。というわけで、ベースとなる曲を用意して、ヘッドホンでそれを聞きながら演奏することにした。メトロノームではとても無理なんである。

                       さてもう一つの問題は、ドラムという楽器は、太鼓の数だけチャンネルが必要ということである。今回試し録りする「国道1号線」は、スネア、バスドラ、ハイハット、シンバル×2の5個の牾擺鎰瓩鮹,ので、普通だとこれら1個1個にマイクをセットして、5チャンネルで録音することになるのだが、そんな多チャンネル録音機器は持っていない。なんかアイパッドにナンチャラを装着してソフトをどうのこうのすると出来るらしいんだが、よくわからん。事前に入力音のバランスを調整した上で1チャンネルで録るという方法もあるが、そういう音の調整ってのは、ちっとも詳しくないので面倒臭い。

                       というわけで、太鼓1個ずつ、計5回演奏してもらうことにした。スネアだけにマイクを向け、他の太鼓やシンバルはミュートして演奏してもらう。という具合である。

                       さて今度はベース録りである。ベースは1チャンネルで録音できるんだが、問題は弾く人間が下手くそという点である。「国道1号線」という曲を選んだは、凝ったフレーズが何にもなく、ほとんど8分音符をずーっとボボボボとボウイのように弾き続けるだけだから、というほとんど俺の事情によるんだけど、いざ録ると、まーテンポがグダるし、音の粒が、のべっとしててかつバラバラなのが目立つ目立つ。ファーストアルバムのレコーディングで、演奏を全部スタジオミュージシャンに差し替えされたというアップビートのメンバーの悲哀が垣間見えた。下手だという自覚はあっても、ヘタだというのは恥ずかしいと気づいた夜でありました。まあ後は今時のスゴいMacのソフトの威力に任せるとしましょう。



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