MLB2019前半(3)

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     ナ・リーグ東地区。球界一のカルロス1世男、ブライス・ハーパーがナショナルズからフィリーズに。現首都から旧首都への文化庁的移籍であるが、同地区の赤チームから赤チームに移られると、本当に変わったのかどうか紛らわしい。ついでにナショナルズが2位でフィリーズが3位と、移籍効果があったののかどうかも中途半端な成績である。

     壊し屋ジーターが支配するマーリンズは、今度はユニホームをチェンジ。高校野球のような地味なデザインとなったが、うっすら愛工大名電と似ているのはイチローへの秋波か何か、将来への布石的なものだろうか。今年も昨年同様、負けるのが仕事とはいえ、バースの打率くらいの微妙に高い勝率をキープし、負け争いでオリオールズやタイガースに負けている。

     

     中地区。MLBで一番の激戦区は今年も3チームが混戦。北陸の天候のように不安定なダルビッシュの出来次第でカブスが1つ抜け出しそうな気がする。カージナルスも、昨年の活躍を「巨人での勉強が役立った」と言わされまくっていたマイコラスが苦戦気味。打棒爆発のイエリッチを擁するブリュワーズも三つ巴から抜け出せない。

     ここ数年来の混戦に唯一全く縁がないレッズはやはり安定の低迷ぶり。青の正統ドジャースから赤の正統レッズに移籍したプイーグは、激情家だけに真っ赤なユニホームによってずっと怒っているように見える。

     

     西地区。昨年の惨めなワールドシリーズによって低迷するのかしらと予想していたが、ドジャースが球界一の独走ぶり。低迷続きだったジャイアンツが2位に躍進しているのも、ダイヤモンドバックス平野の好投も全く無駄に映るほどの独走ぶりである。ルーキーが日替わりで3日連続サヨナラ本塁打を放つというラッキーにも恵まれているが、ラッキー男の登場はもっと後でいいのに。

     躍進を支える一人が、本塁打量産中のベリンジャーだが、この男もポストシーズンになると扇風機になるので、打ちすぎなんじゃないの?と貧乏くさい心配がちらちらしてしまう。

     このベリンジャーと本塁打王争いをしているのがブリュワーズのイエリッチであるが、大谷同様、いずれも細男。薬物パワーで筋骨隆々になった男たちがホームランをかっ飛ばしていたあの時代は何だったのだろうと思うくらい今は細男の時代である。なんだったら今年のワールドシリーズは、ヤンキース対ドジャースの、巨躯男ジャッジ対細男ベリンジャーの対決を期待する。まあそれだと日本のメディア的には田中×前田の「日本人といっても結構デカいよ対決」になってしまうのであるが。


    MLB2019前半(2)

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      神戸駅は台湾の駅っぽい

       

       中地区。ツインズが若手と補強のおっさんが噛み合い快調。中地区といえば、デトロイトやクリーブランドなどトランプ保護貿易でお馴染みのラストベルト球団ひしめくブロックなのだが、躍進しているのが流通と金融の町ミネアポリスの球団と、大して恩恵がない。考えてみればMLBは実力あれば誰でもオーライの自由貿易市場なのであった。かつて白人社交クラブだった時代もあったが、それを脱したことも併せ自国第一主義とも「嫌なら出ていけ」紋切型で売出し中のサファテとも相容れないのである。


       ツインズが地区優勝した場合、この球団はポストシーズン常連ながら「ポストシーズンに出てヤンキースにあっさり負ける」常連でもあるので、帝国の優勝確率にさらに貢献することになる。ただし、近年の常勝チームであるインディアンズも保護貿易パワーいよいよ到来なのか追い上げている。しかしラストベルトの中核を成すデトロイトの虎軍団はオリオールズ以上に負け続けていて、やはり米中貿易戦争の効果は見られない。
       ところでくだらない&無理筋の話、ロイヤルズにはゴア、ケネディ、マッカーシー、フリンといった政界関係者のような名前の選手が多い。

       

       西地区。イチローが去って余計なことを考えなくてよくなったのか、マリナーズがスタートダッシュを決めたはずが、いつの間にか最下位という弱小あるある息切れ状態になり、「結局はアストロズ」の予定調和に落ち着いている。球界最高の野手トラウトと、球界最高の一刀流大谷を抱えながらも投手陣がぱっとしないエンジェルスは勝率5割を行ったり来たりで、野球は投打という真理を正確になぞっている。「怪我さえなければ球界最高峰」と監督が期待するエースは怪我どころか突然の訃報。彼の分まで!と浪花節パワーに期待したいところだが、喪中球団は低迷するというのが残酷な過去の実績。


      MLB2019前半(1)

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         MLBのことを書こうとしているうちに前半戦が終わってしまった。
         ア・リーグ東地区。ヤンキースは、菅原道真を左遷でもしたのか、主力が軒並みDL改めIL入りの呪われっぷり。秋山、清原、デストラーデ、伊東、渡辺Qのいない西武状態に陥ったはずなのに、なぜか独走。主力が戻ってきた途端歯車が狂って失速、という幼稚なあるあるにも陥らず。主力の1人ジャッジは、復帰した日の試合でグラウンドに手を突いて祈りをささげたのだが、こうして比較すると桑田がとんでもなく体が柔らかいように錯覚する。

         この間、マリナーズに移籍したばかりのエンカルナシオンを獲得し、「4番打者を6,7番辺りに置く」往年の巨人ぶりをかすかに復活させている。松井秀喜の大爆発で優勝してからちょうど10年。いよいよ遠ざかっていた王座に手が届く予感を漂わせているが、松井にとっては一転、翌年以降、赤や緑の似合わないユニホームを着る羽目になった恥辱の呪いはまだ濃厚に存在し続けている、と、その後ヤンキースで働いているからまったくもって苦しい仮説なのを承知で呪いに期待。


         一方、昨季優勝のレッドソックスは低迷し、期待を裏切らない「期待を裏切る」ぶりを発揮。それでもワイルドカードの可能性は現時点で上位だから、東地区だ中地区だというこのシステムもいい加減どうなのかね。
         好調なのはレイズ。野球未経験の大卒インテリを、フロントではなくコーチに入れて若手が躍進している。野球界にもいよいよキャリア組が現れた。
         ブルージェイズは、ブラディミール・ゲレーロの息子、ブラディミール・ゲレーロJr.とクレイグ・ビジオの息子、ケイバン・ビジオに注目が集まっているのだが、ルルデス・グリエルJr.というもう一人のジュニアは父より兄が有名人。弟がジュニアという点、まるで千原であるが、こちらは3人兄弟との由。しかし3兄弟の末っ子に父が同じ名前を与えるというのは、末っ子なのに後継者に指名されたケンシロウみたいなものだろうか、それともついに名前が思いつかなかったのだろうか。
         オリオールズは今年も堅調に、打率並みの勝率をキープ。セ・リーグ爆走中の巨人と交代した方がいいんじゃないか。ユニホームもちょっと似てるし。マウントキャッスルという、それって山城じゃんという選手がいるのだが、巨人には山上信吾という投手がいる。惜しい。


        思い出横丁51番地4367号

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           テレビをつけたら、間もなくイチローが引退記者会見するぞするぞと言っていて、結局ZEROが冒頭のちょびっとを流しただけでタイムアップ。ネットで見ることになった。

           

           こういう機会なので思い出話を書いておこう。まだ「鈴木」だったころにギリギリ彼を知れたのは、今となってはささやかな自慢になるだろうか。「今年注目の若手」といった主旨の雑誌の紹介を読んだだけの話だが、山田太郎ばりの冗談みたいな名前だから嫌でも覚える。

           そうしたら、間もなく登録名がカタカナになり、「注目の若手」どころかどえらいブレイクになった。「200本に到達するかも」というあのときの熱気は、今となっては想像するのは難しい。打率4割を記録するようなものだろうか。「200」という数字は当時、それほど途方もなかった。

           

           熱気に押され、シーズン終盤のある日。授業終わりにそのまま一人で電車に乗って、神戸市営地下鉄・総合運動公園駅で降りた。「もしかすると本日200到達かも」という日だった。正確な本数を覚えていないが、その日時点で196とか197とか、少なくとも1本ではまだ200にとどかなかったはずだった。結果は達成ならずで、残り1本ではなかったから、まあそりゃそうだよなあとどこか納得しながら満員電車に揺られて帰ったものだったが、確か翌日だったか、4安打の固め打ちでさっさと200をクリアしていて、己の相性の悪さを呪ったのだった。


           その後、何度か見に行ったはずだが、唯一明確に覚えているのは、95年である。本拠地優勝がかかった対ロッテ、ホーム3連戦の3日目だった。日曜なので、野球好きの友人2人と、サッカー派だが祭りに乗っかったのが1人の計4人で再び総合運動公園駅に降り立った。

           ごった返す球場は、前年1人で200本安打を拝みに行ったときの比ではない熱狂に溢れかえっていて、ついでにベテラン岡田彰布の横っ飛び好捕なんかがあって、球場全体が「優勝」を疑わないムードに突き進む。ところがこの年ブレイクしたセーブ王の平井が、おもしろフォームで人気だったフランコの四球で怪しくなり、結局打ち込まれて敗退した。

           

           人生で初めて、プロ野球の胴上げを見れるものだと信じ切っていただけに、大いに落胆して球場を後にした。同行の野球ファン2人が「平井を降板させるべきだったか否か」で喧嘩になっていて、サッカー派の友人は隣でアホくさと首を掻いていた。後年平井は、あそこで代えなかった監督の采配で抑えの何たるかを知った的なことを語っていたから、まああれでよかったのだろう。

           そんなことだけ覚えているのだが、なぜかあの日のイチローのプレーについては一つも覚えていない。とにかく俺はまたもや、己の相性の悪さを呪うことになった。そして、震災からの優勝というドラマに冷や水をこれでもかとぶっかける野村ヤクルトの徹底マークの結果、日本シリーズでイチローのバットは空を切ってばかりになるわけだが、今季のイチローはあれとカブって見えた。

           

           さて、これまで彼が見せてきた数々のミラクルを思えば、もしかしたら覆るかもという期待はかすかにありつつ、東京ドームで引退の筋書きはほぼ既定路線だろうというのが大リーグ好きの大方の見方であったろうと思う。なのでニュースの街頭インタビューで「え?引退?!」などと驚いていた人は、イチローについて実はよく知らない人か、もしくは「驚かないといけない場面」という忖度が働いて演技をしてしまうバラエティ番組化が染みついてしまった人なのだろう。

           シーズン200本の連続が途切れた後、彼に残された記録はワールドチャンピオンだけだとここでも以前に書いたが、結局それが果たされずに終幕したのは惜しむべきことだ。まあ、彼自身がチーム選択には結構古典的な態度を示すのと、ヒットを量産する割には出塁率がそれほど高いわけではない分、昨今のデータ野球にあっては期待するほど欲しがられてはいなかったというのが事情としてはあると思うが。

           

           それでも母国で引退の花道がしつらえられたのは、最大限の敬意と見ていいと思うが、引退記者会見が日本で開かれる流れになったのは果たしてよかったのやら、とは思った。

           

           ここで話は一旦脱線するのだが、ちょっと前に、レポート採点中の大学教授が「学生がこういう文章を書くのはテレビのせいでは」と嘆くツイートをしているのを見かけた。文体や話の運び方が、テレビニュースの言葉遣いのモノマネのようになっているという趣旨だ。
           これは俺がここで以前に書いた話と重なる意見だと思う。ほとんどの大学生は、レポートなり小論文なり、何かしら世の中の物事について主張を組み立てる作業をする段になると共通した作法をなぞる。その1つが「自分が消える」といえばいいのか、模範解答をなぞろうとして、自分では微塵も思っていないことを書く。稚拙な例だと、「最近の子供は外で遊ばなくなった」で、先月も学生が書くそんな文章を読んだ。今時の若者でも相変わらずこんな古臭いロジックを書くというのは一つの発見ではあったが、読まされる方はたまらない。ここまで稚拙でなくても、自分の頭で考えていない点では有名大学でも似たり寄ったり。何より俺自身そうだった。学生なんてそんなものだろ、と思うかもしれないが、ではなぜ学生はそうなのかと問われると、確かに、ある型をなぞろうとする言葉遣いをするテレビの影響はあるかもね、とは思う。

           

           話をイチローに戻すと、居並ぶ報道陣が切り出す質問の多く、特にテレビは、この手の記者会見で尋ねる定型をなぞっているだけで、当人に確かめたいことがあって尋ねているわけではないと聞こえるものばかりだった。テレビなんてそんなものだろと、以前なら流しているところだが、以上のような経緯により、とんでもない害悪を垂れ流しているように思えて、大変にイライラとし、なんで日本で記者会見するんだ、アメリカでやった方がよほど面白かったんじゃないのかとも思った。

           

           ところが悲しいことに、俺も知りたい具体的な質問(朝日の2名が聞いていた「MLB以外でやる選択肢はなかったか」「引退を決めた自身の衰えは何か」など)は、さらっとはぐらかしちゃって、定型句質問の方にばかりイチローは饒舌だった。やっぱり相性悪いな。

           

           おそらくふわっとした質問の方が、彼にとっては自分の考えを逐一選び抜いた表現で言語化していく行為をやりやすいからだと推測する。若いころは相当に意味不明のことを語っていたが、年のせいか随分わかりやすく説明するようになった(あれでも)。

           その中で、自分が外国人になって考えが変わった等の印象的な話もあったが、一番引っかかったのは、試合後にファンが居残って声援を贈っていたことに対する驚きで、この人は、記録を達成するたび似たようなことを言っている。つまり、ファンやチームメイトが大いに祝福してくれることへの戸惑いで、毎度謙遜でもなんでもなく、本当に困惑した様子だった。

           「△△と感じる一方で、〇〇な自分もいる」のような、自身を客体化する話法の好きな御仁だが、世の中における自分が何者なのか、ちっともわかってないんだよな。まるで超頭脳明晰なのに「ナゼ泣イテイルノデスカ」のように人間の感情を一つも理解できない昔のSFのアンドロイドのようだ。と書いたところで、外国人の話す日本語をカタカナで表現しているバラエティ番組のテロップを見たが、まだそんなことやってんのか。そのステレオタイプももうやめた方がいい。理由は差別につながるからだが、どうせわかんないだろうから、クリーンハイスクールのフォアマンか!と言っておく。余計わかりにくそうだが、野球ファンなら知っておくべきだ。イチローだって、殿馬に衝撃を受け、岩鬼の悪球打ちを見て己の道を見つけたと巷間伝わっているじゃないか。

           

           話がとっちらかった。今年のマリナーズはガラリと顔ぶれが入れ替わり、優勝争いに食い込めるか注目。


          あっさり終わった十月とダルビッシュの戦場

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             今季のMLBが早くも終了してしまった。半ば予想していたことだったが、レッドソックスが強すぎてドジャースは完敗。予想なり予感なりがちっとも覆されないのはつまらないものだ。どっちに転ぶか全くわからなかったワールドシリーズが何年か続いていただけに、あれは幸せなことだったのだと振り返ることしきり。102年前と同じく4−1の結果で、第3戦のみレッドソックスが敗北したのも同じだそうで。ちなみにワールドシリーズは、北米だけで開催していて何が「ワールド」なんだというお決まりの批判があるが、MLBの選手は現在20何か国から来ているそうなので、十分にワールドになっている。

             

             1戦目でカーショウが打たれるのは想定内として(直前のリーグ優勝決定戦第7戦で、最後に抑えで投げさせるという星野仙一罪容疑のせいだと思う)、2戦目は柳賢振(リュ・ヒョンジン)が思いのほか好投した。だが、途中ピンチを迎えた際、何度もタイムを取り、マウンドにも集まり、慎重に慎重を期して投げた結果が暴投(パスボール?)。世の会議のほとんどが無駄、というのは野球界にも当てはまるんだな。後をつないだマシソンが1個もストライクが入らず、これでゲームが壊れた。

             

             第3戦は意外にも投手戦。1−0のリードを守るため前倒しで投入した抑えのジャンセンが打たれて延長に。最長記録の18回まで行ったから丸々2試合やった格好。カーショウも代打で出るほどの総力戦となり、どうにかドジャースが勝利。

             

             同じころ日本では、広島×ソフトバンクが延長12回で引き分けとなっていた。かたや延長18回だから、ヌルいことやってるなあとつい思うわけだが、そろばん勘定からいくと、1試合で2試合分よりかは引き分けの方が儲かるから、こっちの方が賢いのかもね(ま、結局8戦目をやる必要なくこちらもアッサリ片付いたが)。

             

             そして同じころダルビッシュは、安田純平氏の件で自己責任教のテンプレツイッタラーと戦っているというよくわからない戦場にいたのだった。今季はひとつもいいところのなかった七色の変化球男であるが、テンプレ非難にはフォーシームストレートをひたすら投げ続けていた。それが来季復活の鍵なんじゃねえか?

             

             このダルビッシュの奮闘ぶりを青木理氏あたりもテレビで讃えていたが、かつてイラクで若人3人が人質になったときに比べると報道の論調はかなり慎重にはなっている。ただあのときは、新聞社の編集委員クラスの人間もテレビで自己責任論的な批判をしていたと記憶しているから、その辺の反省からしっかり振り返るべきなんではないかね。一方、情報番組レベルになると、両論併記的な伝え方になっていて、安田氏の記者会見でも謝罪的な話を詰め寄っていたのもいたようだが、ああいうのは「威張る元請け/堪える下請け」の構図とまんまカブるので見ていられない。
             ま1個だけ補足しておくと、日本が敗戦のとき、満洲なんかに残された残留日本人は、好きでいったのだから自業自得でしょ的な非難に苦しんできた。今でいう自己責任とピッタリ重なる。なので、この手の非難に淫する人にとっては切り捨てて安心できればいいだけなので、これは別に危険地帯の報道という特殊な立場に身を置く特殊な価値観の人の話ではなくて、仮に安田氏がどんだけツマラン人だったとしても、彼を責めるのは結局は自縛の紐でしょうよ。国民と国家の話なので。残留日本人と重なるのもそのせいなわけでしょ。

             

             閑話休題。延長18回をサヨナラで勝って意気上がるドジャースだが、4戦目で勝てる試合を落とした。これがデカかった。4−0から3ランで1点差に詰め寄られ、ジャンセン前倒し投入がまたもや裏目に出て同点弾を浴びて振り出しに戻る再放送状態。継投が悪い。前田を出せ前田を、と思ったら前田が前日とは別人のようにポコスカ打たれた。あれがなければ裏でヘルナンデスの本塁打で逆転サヨナラだったが、まあ監督の判断が敗因だね。

             

             第5戦は、その幻の?サヨナラ弾を放ったヘルナンデスを3番に置いたら好機でことごとくブレーキとなっていた。監督業はつらいよ。優勝の遠ざかる年月が着実に呪いの域に近付きつつあるが、負け方としてはまったく呪いは関係なさそう。
             過去にはバスケのレブロン・ジェームズが応援にきたインディアンズが負けて、今季はノーラン・ライアンとビジオ&バグウェルの大物OBが見に来ていたアストロズが敗れていたので、来季のドジャースはコービー・ブライアントとマジック・ジョンソン、ラソーダ元監督を全員出入り禁止にしたらどうかしら。マジック・ジョンソンはオーナーだけど。

             

             優勝したレッドソックスの監督がインタビューで「Congratulations!」と言っていたので、監督が「おめでとうございまーす」というのはもうこれ当たり前のことなんすね。知りませなんだ。


            リーグ優勝決定戦備忘録

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               ア・リーグの太空人隊×紅襪隊のAB対決は、ブラッドリーJrとベニンテンディのB2名の活躍で4−1で紅襪隊が勝利した。ブラッドリーは守備の人で打線は9番あたりなのが満塁弾を放ち、逆に上位を打つベニンテンディはシーソーゲームの第4戦で、太空人隊のMVP候補ブレグマンのあわやサヨナラ打を好捕で防いだ。どっからでもヒットが出るし、総じて守備が巧いから、そりゃまあ強いよね。

               にしても4−1は意外。スプリンガー、ひざ痛のアルトゥーベ、グリエル等々、結構打っていたはずだけど、セールが自滅した初戦以外落とした。接戦をものにできなかった格好。シーソーゲームを落としたのと、太空人隊の抑えが満塁弾を食らったのと、あと第5戦の先発がプライスだったので、当然太空人隊のABC打線が爆発して6戦目行きかと思いきや、ピシャリと抑えたのが大きかった。

               紅襪隊はエースのクリス・セールが胃炎で入院という意外な災厄に見舞われたが、5戦で終わったので助かった格好。クリス・セールは、クスリのセールベールを飲んで静養に努めてもらいたい。

               

               一方の釀酒人隊×道奇隊は7戦までもつれた。初戦でエースのカーショウが投手に本塁打を打たれたせい。何やってんだ。しかし、これでどうやってレギュラーシーズンで活躍したのだろうというくらい空気を切り続けていたベリンジャーの活躍で2−2のタイに戻したのが大きかった。素人目には酷いスイングにしか見えないのだけど。

               

               2度目のカーショウは見事だったが、2度目の柳賢振が打たれまくった。どうも安定しない。7戦目はたまにしか活躍しないプイーグが爆発して道奇隊が再度のワールドシリーズ進出を決めた。前田はシャンパンを浴びながら「ワールドシリーズに進出させてもらって」と、俺の嫌いなさせてもらう語を使っていたが、確かにこのシリーズの前田のぱっとしない出来からいうと、させてもらった感も漂う。ワールドシリーズでは活躍してもらいたい。

               

               あと隻眼の左投、MLBの土佐丸・犬神ことウリアスにも注目。今のところ前田同様、なんか危うい。手術で多少視力は戻ったそうなので、犬神というより白新・不知火かもしれない。にしてもドカベンは片目の投手が多くないか。
               釀酒人隊は、左投げのシンダーガードことヘイダーに尽きる。投手というより、打てない球を投げる人。だが、監督にヘイダーと心中する覚悟が足らなかったような。アーシア、ブラウン、ケインと太空人隊と同じ打線にABCが揃っていた側が負けた格好。イエリッチが完全に抑え込まれたのが痛かった。いつの間にか加入していたグランダーソンのポストシーズンもここで終了。

               

               台湾に行ったとき、スポーツニュースで「太空人隊」がどうのこうのという字幕が出ていたのを見て、多少時間がかかって「おおアストロズのことか」と印象深かったので、今回はこのような表記に。

               

               というわけで、ワールドシリーズはレッドソックス×ドジャースの、BB102年ぶり対決。結局3年ごしで王道の赤青シリーズになった。ボストンとロサンゼルスなので、アメリカ横断対角線シリーズでもある。寒暖差もひどい。おそらく本拠地が最も遠いのはマリナーズ×マーリンズの組合せだと思うが、どっちがどっちかわかりにくい方が目立つ。今のところちっともありえなさそうな組合せだが、もし実現の折はイチローは両チームとも出場(ずっと打ってるorずっと守ってる)という特別ルールで。

               

               2014-2015のロイヤルズ同様、前年に敗れたチームが雪辱を果たす展開でドジャースに期待したいところだが、これまでの戦いぶりを見ているとレッドソックスにまったく勝てそうにない。だが昨年のリーグ優勝決定戦は、ドジャースが4−1で勝ち上がり、アストロズが7戦までもつれたから、ちょうど今年は逆。勝機あり。


              ABC打線とBBBB打線とKKコンビ

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                フェンウェイパーク県立野球場。グリーンモンスターこと芝生土手の外野席もあるよ。

                 

                 割と一方的展開で地区シリーズが終わった。
                 ナ・リーグのブリュワーズ対ロッキーズのBC対決は3タテでBの勝ち。ロッキーズは下山すると貧打になるのかと思ったが、コロラドに戻っても変わらなかった。呉昇桓のポストシーズンも幕を閉じた。しかしブリュワーズはなぜシャンパンファイトなのだろう。ビールの町なのだからビールかけじゃないのか。


                 ブレーブスとドジャースのAB対決は、ブレーブスが1勝したものの昔Bことドジャースが横綱相撲で勝利。ヤンキースが獲るんじゃないかと前に書いて実際にはドジャース入りしたマチャードが、ようやく活躍し出した。同じくようやく出番が来た前田は若干危なかったが0に抑えた。

                 

                 ア・リーグは、アストロズがインディアンスを3タテで下して難なく勝利。アルトゥーベ、ブレグマン、コレアと、ABCが揃った強力打線は好調の様子。インディアンスは昨年同様、クルーバー、ミラーが打たれたのでどうしようもない。ミラーは乱調もいいとこで全く見る影なかった。ウォームアップで外野手のように助走投げをするドローン男バウアーが一人頑張っていたが最後に力尽きた。

                 

                 レッドソックス対ヤンキースは、1勝1敗のタイになったところでやはりこのカードはもつれると思ったが、第3戦はコールド勝ちしそうな得点差でレッドソックスが圧勝。ヤンキースは最後にキャッチャーに投げさせる体たらくだった。レギュラーシーズンで野手が登板するのは珍しくないが、ポストシーズンでこれは初めてじゃないかと思ったら2度目とのこと。で、この野手投手を相手にホルトが本塁打を打ってサイクル安打を達成していた。こちらはいくらでもありそうなところポストシーズンでは初めての記録だとか。なんとなくゲタを履かせてもらっての達成のようにも見えるが、まあそれくらいじゃないとポストシーズンでサイクルを打つのは難しいということか。

                 

                 第4戦は、9回にキンブレルが四死球連発でヤンキースに1点差まで詰め寄られ、さらにきわどいタイミングのアウトにチャレンジのおまけがついた。結果的に判定変わらずアウトで試合終了だったが、もしセーフだったら緊張感を元に戻すのが大変だろうから多分負けてたな。一塁手は股関節の柔軟性が必須だと再確認。

                 かつてのレッドソックスだったら四死球連発押し出しの時点で、負けのダークサイドに陥っていたように思うが、すっかりメンタルが常勝チームになったね。なにせベッツ、ベニンテンディ、ボガーツ、ブラッドリーJrのBだらけ打線なわけだが、かつて「呪い」を言われていたときは、劇的敗北にBの選手が必ず絡んでいたものだ。時代も変わった。ちなみにヤンキースのブーン監督は、かつての呪いのBのうちの1人だったが賞味期限は切れていた模様。ま、やはりABC対決にNYYはおよびでなかったのさ。スマンね田中さん。

                 

                 というわけで、ナ・リーグのBB対決は、2年連続ワールドシリーズ進出を狙うドジャースと新参者のブリュワーズとの新旧対決でもある。マエケン―KジャンセンのKKコンビ(もしくはケンケンコンビ)の出来次第か。

                 

                 ア・リーグは、昨年の地区シリーズと同じ顔合わせで、アストロズとレッドソックスのAB対決。強力ABC打線と、BBBB打線の対決でもある。ないしはアストロズ・マルドナードとレッドソックス・キンズラーの「ともに今季のはじめに大谷さんにサイレントトリートメントしたもんね」同士の対決でもある。2人ともエンジェルズを出て得したね。

                 

                 ワールドシリーズは、ドジャース×アストロズの2年連続対決か、ドジャース×レッドソックスの伝統チーム同士だけど102年ぶり対決(おもにレッドソックスのせい)か、それともブリュワーズ×アストロズの「お互いMLBの都合でア・リーグ⇔ナ・リーグ変更させられた悲しきエトランジェ」同士対決か。いずれも捨てがたいが、ブリュワーズ×レッドソックスの枕詞を何も思いつかない対決の可能性も十分ある。


                海の向こうのABC対決

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                   先週の話。
                   出張で福山に行き、授業が終わると学生が「まだ試合終わってないよな」と友人と語らい合いながら急いで教室を出て行った。そうか今日勝てば胴上げか。駅前のホテルに移動し、チェックインして・・・、と少々手間取って、ようやく夕飯を食おうと駅に向かったら、ユニホーム姿の人々が20人ほど集合していた。どういうわけか静かにたたずんでいて、おや今日はまたお預けか?と思いつつ、新聞を配っていたので号外かと思って受け取ったら日蓮大聖人的な機関紙だった。牽制球かよと安易な駄洒落を心中つぶやく。

                   

                   その辺の適当なラーメン屋にはいったら、とうに胴上げが終わった様子が中継されていた。何だ優勝してるじゃないか。なぜに静か?サイレントトリートメント?

                   

                   営業担当の人から電話があり「今日はお疲れ様でした。是非あの店行ってください」と、以前にご一緒したスナックを猛烈に勧めてくる。外交辞令で言っているのかと思ったが、どうやら本気だった。

                   そこまで気を遣われてソデにするのも失礼かとぶらぶら歩いて向かった。スナック街は駅前の繁華街から少々離れている。一度タクシーで連れて行かれただけで場所もよく覚えていなかったが、たどり着いたから大したもんだ。先客とちょうど入れ替わる格好になり、客が俺だけ。「優勝したのに静かですね」と店主が言う。厚意に甘えてボトルを空けた。と書くと豪快だけど、単に残り少なかっただけ。

                   

                   ほろ酔いで駅前に戻ったら、酔客が「おめでとーございまーす」とすれ違うユニホーム姿といちいちハイタッチしている。監督の口癖(?)が定着しているのだろうか。特にファンでもないのでよく知らない。今度はようやく地元紙が号外を配っていた。ま、福山だと騒ぎもおとなしいものだが、何かと備前と安芸との対立をご当地ネタ的に聞かされてきたので、なんだちゃんとカープファンがいるやんと思いつつ、人口に比して少ないのだろうかと思いつつ。

                   よくよく考えると、優勝の晩に街中にいたというのが初めてだったと思い当たり、なんとなく書き留めた次第。

                   

                   ところで大体同じころ、マエケンは海の向こうで逆転2ランを浴びてセーブに失敗していた。ドジャースは今季、かなり苦しい戦いだったのが、最後に昨季ワールドシリーズ最終戦まで行った底力を示してナ・リーグ西地区首位に立ったはずが、最後の最後でもたついた。

                   中地区はずっと混戦で、大型補強で本命視されていたブリュワーズ、なんだかんだでしれっと強いカブス、マイコラスの意外な活躍で復調してきたカージナルス、ついでにパイレーツも、5チーム中、4者もみ合い。唯一、勝率が5割なかった負け越しチームがレッズなのだが、広島カープのCマークのパクリ元が一人負けの逆広島状態というのが何とも皮肉で、あな悲しや。来期はシンシナティ・カープ、広島東洋レッズに交代したらどうか。中地区はさらに、セ・リーグは久々に激戦になるんじゃない。ウィンウィンだ。

                   

                   それで西・中地区とも、2チームが同成績になる前代未聞の事態になったので、この4チームが地区優勝を決するために居残り試合を1試合課される羽目に。一発勝負で負けた方が、一発勝負のワイルドカード行きになる。結果、ドジャースとブリュワーズがそれぞれ大勝して地区優勝。負けたカブスとロッキーズがワイルドカード行きとなった。

                   

                   こうしてようやくポストシーズンの櫓が組まれたわけだが、今季はABC対決だな。
                   ナ・リーグ東地区は急に強くなって昨年までの常勝チームだったナショナルズをぶっちぎって、アトランタ・ブレーブスが早々に優勝を決めた。帽子のマークはAである。
                   中地区は、帽子のマークがCのカブスが本命だったが、ブリュワーズが勝った。ミルウォーキーなのでマークはM(たまにグラブのイラスト)だが、ブリュワーズなので見なしBである。
                   西地区はLAドジャーズで、前身はブルックリン・ドジャーズで帽子は「B」だった。まるでイスタンブールをわざわざビザンチウムと読ませることで成立するドイツ帝国の3B政策のようだ。みなしBだが、すでにブリュワーズがいるので、LAのAでも、何ならもうDでもいいや。
                   ワイルドカードは、正統Cのカブスと、マークがCRのコロラド・ロッキーズ。C対決。

                   

                   ア・リーグ東地区は、Bの王道ボストン・レッドソックスが球団記録の108勝で優勝。
                   中地区は、ヘルメットだけCマークのクリーブランド・インディアンス。
                   西地区は、アストロズ。ヒューストンにつきマークはHだが、アストロズなのでみなしA。
                   ワイルドカードは、アスレチックスとヤンキース。アスレチックスはマークがA'sなのでAでよろしい。略称も「Aズ」だから、王道のAといってもいい。NYYことヤンキースは、今季のABC対決には全くお呼びではない。

                   大谷のエンジェルスこそマークがA、かつ天使の輪っかつきでありがたいのであるが、2つ負け越した。アストロズの一人勝ちかと思われた地区で、アスレチックスとマリナーズが意外に健闘して王者を苦しめた中、シーズン序盤以外出る幕はなかった。手術成功の由。お大事に。

                   

                   そして早速ワイルドカードが開幕。追加の1試合でそれぞれ大負けしたカブスとロッキーズの対決だけに、どっちもちっとも点が入らず、日本対ポーランドのような湿気た展開だった。息詰まる投手戦というよりどっちも打線が湿って点が取れずに延長戦。盛り上がりを欠いたままロッキーズが勝った。王道Cが脱落し、RつきのCが残った。ロッキーズにはいつの間にか呉昇桓が加入していて、ポストシーズンおめでとさん。同じくいつの間にかカブスに移籍していた「途中まで優勝請負人」(所属したチームがポストシーズンには出る)マーフィの御利益はなかったようだ。

                   

                   アメリカン・リーグのワイルドカードは、やはりAでもBでもCでもないNYYの勝ち。せっかく綺麗に揃いそうなところ、およびじゃないって言ってるのに。短期決戦に弱いと言われ続けているアスレチックスは、一発勝負は余計ダメだ。経験豊富なNYYには勝てんわなあ。大体ヤンキースは、ワイルドカードとはいえ、100勝超えてるから普通なら地区優勝している。

                   

                   ワールドシリーズは、アトランタ対ボストンのAB対決が一番綺麗な気がするが、ABC対決が崩れてしまったので、崩したヤンキースが勝つのかも。ブリュワーズ対ヤンキースだと、今季マーリンズから大放出された選手同士の対決になる。うーん、それだったら昨年と同カードでドジャースがアストロズに雪辱を果たす方が楽しいな。ダルがいないから今度は勝てるんじゃないか。

                   

                   ところで、イエリッチとスタントンの供給元となるチーム解体を行い「今年は負けるのが仕事」とまで言われたマーリンズは、ナ・リーグ最多黒星は達成したものの、ア・リーグに100敗以上が3チームも出た。中でもオリオールズは115敗の大爆死。首位と61ゲーム差。勝率.290。って打率やん。両リーグ合わせて弱かった順にドラフトの指名権が割り振られるので、負けることにも少々意味があるのだが、マーリンズは5番目。タイガースと同率だったが、前年はマーリンズが大きく上回っているので指名順は後になるとか。やや中途半端な結果に終わったなあ。


                  MLB2018

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                     先日、知人から久しぶりに電話がかかってきて、生きていく希望を自らどうにか作り出さないと潰れてしまいそうだとか何とか、中年の危機を話していた。「お前はどうよ」と言われ、さて最近希望に満ちたことって何かあるかしらと考え、「大谷の打席ですかね」と答えたら、「お前もお前で重症だな」と言われた。


                     だけど、「マンガでも没になる」と評されるほどの鮮烈デビューを飾った大谷は、その記録というよりは、体の柔らかさを活かしたしなやかなバッティングが見ていて楽しい。アルトゥーベ、ベッツあたりに次ぐ魅力的な打者だ。誰かに似ていると思って見ていたのだが、一球さんもしくはスラッガー藤娘だな、と気付いた。どっちも右打者だけど、例によって水島大先生であるから、野球といえばそれしか知らないのかという話である。下馬評の低かったエンジェルスがアストロズに伍しているのも、彼の存在が大きいだろう。是非ワイルドカードに進んでもらうと、一発勝負を投手か打者がどっちで?という話でしばらく持つと思う。

                     

                     エンジェルスのいるア・リーグ西地区は、昨季優勝のアストロズが盤石。立憲制の国王のような存在にイチローを収めて「若手を使え」の批判を抑え込んだマリナーズが追撃している。

                     中地区は低調な滑り出しだったインディアンズが首位に浮上。なにせ呪いの元凶たるお馴染みのロゴマークを廃止すると表明したので、いよいよ呪いが解かれるのか、実際に廃止される来季以降になるのか、いずれにせよ近年はポストシーズンで奮闘したチームが優勝するのがパターンであるから一番の注目チームといえよう。

                     東地区はレギュラーシーズンは勝っているのにポストシーズンで負けたからと、ちょっとかわいそうな格好で監督の首を挿げ替えたレッドソックスが好調。余計に前監督がかわいそうな気もしないでもないが、ハリルホジッチ首→その後、の惨状に比べれば何の問題もない。台湾の林がこの隙のないチームでどれほど活躍できるか注目。

                     同じく監督が若手に交代したヤンキースは、マーリンズのオーナーに就任し、その実ヤンキースの回し者疑惑があるジーターからスタントンを仕入れ、マリス&マントル以来およそ半世紀ぶりの王者っぽい打線を擁している。しかし、優勝が至上命題的なチームがちっとも優勝できていない状況が続いているのに、ここのGMは20年くらい続投し続けているのは何でなんかね。過去のヤンキースであれば、オリオールズからマチャードを引き抜いて節操のない強力打線の上乗せをやりそうだが。いつの間にかブルージェイズにオ・スンファン(呉昇桓)が加入していた。

                     

                     ナ・リーグは、西地区の本命ドジャースが怪我人続出で出遅れ。カーショウ、ターナーを欠くと激弱になる点、現代野球とはとても思えない古典ぶりが魅力である。やはりこの2人がチームの核か。ヒルもリュもDL入りで前田に期待が集中するある意味燃える状況だが、彼もお尻の辺りが痛そうで不安が残る(その後DL入り。先発全員故障でYuを呼び戻すしかないと思ったら彼もDL。松坂でも獲るか)。ダイヤモンドバックスは主砲をレッドソックスに放出したが、両チームとも強くなったからなんと気持ちの良い取引か。ロッキーズも着実に力をつけ混戦模様。一方、偶数の年なのにジャイアンツは下位に沈んでいる。そんな中、かつての名捕手イバン・ロドリゲスの息子、デレック・ロドリゲスがデビュー。ただし投手である。まるでバンド解散後に、ドラムからギター&ボーカルに鞍替えしたデイブ・グロールのようであるが、このデレックもデイブ同様見事な長髪だ。というかジャイアンツは長髪でないといけない規定でもあるのか。

                     

                     中地区は下馬評が高いブリュワーズが強いが、ポストシーズンの常連だったカージナルスも復調の兆し。低迷とみせかけいつのまにか上位に食い込むカブスのしたたかさも定番化している。大谷の登場で徐庶のように存在が薄くなってしまったYuの快投が望まれる。
                     東地区は監督を代えたチームが多い。このうち優勝が指定席化しているナショナルズは相変わらず強く、あやうく100敗が何年か続いたフィリーズも急に強くなり、一方メッツは低迷。監督を代えていないブレーブスがまさかの好調で、赤3チームの混戦模様である。ハーパーがいるうちに優勝したいナショナルズだが、少なくともワールドシリーズ出場をそろそろ決めたいところ。一方、ジーター、マッティングリーのヤンキースコンビが支配するマーリンズは、まるで巨人の天下り先たるかつての横浜であるが、かつての横浜同様、独自の勝率を堅調に維持している。最弱チームは翌年のドラフトで1位指名の権利がもらえるため、今季は負けるのが任務との評もあるが、それは八百長ではないのか。ブラックソックス事件ならぬ、クロカワカジキ事件也。


                    決着2017

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                       史上最多の本塁打が飛び交うシリーズは、どちらが勝つかさっぱりわからない死闘が続いた。特に第5戦は、前田が痛恨のスリーランで同点に追いつかれたことが霞んでしまうくらい両チームの投手みんな打たれまくった。シーソーゲームが過ぎて飽きてくる感すらあり、そもそも投手は打者をどうやっておさえてたんだっけ?と混乱すらしてしまった。

                       

                       ところが第6戦はバーランダーとヒルの息詰まる投手戦。前の試合であれだけ打ってた連中は、今度は打ち方を忘れたかのごとくであった。で、見事ドジャースが3−3のタイに持ち込み、昨年同様第7戦へともつれ込んだ。
                       その素晴らしいシリーズも、最後の最後で大して面白くない凡戦になろうとは。ドジャース打線だけが打ち方を忘れたまま、ランナーは出すが特に策なく残塁という場面が続いて緊張も高揚も乏しかった。「ハリケーン被害を乗り越えアストロズが初優勝」というわかりやすい見出しも、なんだか尻すぼみに感じてしまった。

                       

                       得点の合計は両チームとも34点で、これまた昨年同様、同点だった。去年のシリーズは、途中に退屈な試合を挟みつつ、第7戦が劇的な接戦だったので結果よければで大いに感動したものだったが、今年はその並びが違ってしまったということか。2戦目や5戦目が最終戦にくれば、大いに満足しただろうから、贅沢はいうまい。

                       

                       さてナイツの漫才風にいえば、終わった後であのときああすればとかこの選手を使えばとか言うたところで仕方がないあんなものダルビッシュ一人のせいで負けたんだから、といったところである。彼が一度ならともかく、二度もあんな無様な結果に終わるとは。グリエルにブーイングしていたファンがダルビッシュにもブーイングを浴びせていたから、あちらのファンはシンプルである。こういう場面で投げることを想定して、「メジャーリーグに行きたいのではなく行かなければならない」と渡米前の記者会見で言ったのだろうから、その通りといえばその通りの厳しい場面になったし、だから野次の一つも飛ばしたくなる。

                       

                       まあ好調アストロズ打線は、どこで本塁打が出ても何の不思議もなかったから、個人的にはダルビッシュよりもドジャースの上位陣にストレスがたまった。何かをやりそうな男ターナーは、二連続死球くらいしか何かをやっていなかった(というより「やられる」だが)し、復調を騒がれたベリンジャーも元の木阿弥だった。ギリギリで怪我から復帰したシーガーも、活躍していないことはないが全体的には不発で、ロバーツ監督は投手交代は忙しいものの、打順はあんまりいじらなかった。シーガー不在のリーグ優勝決定戦までは、ころころ先発を入れ替えてことごとく正解する名采配を見せていたから、敗因は打順を固定してしまったことか。それでもシリーズ全体では同点なのだから、不思議である。

                       

                       日本シリーズは、ホークスがスウィープをくらわすのかと思ったら、横浜が粘っている。1位のチームなんだから、3位のチームなんぞ片手でひねって済ませてしまえと思いたいが、そこはプロ同士というところか。1位同士の対戦でないとどうも素直に見れないから困る。日米とも、今年もプロ野球の季節が終わる。



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