12弦ギター

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     先日マツイさんから貰ったギター群のうち、最も手に負えなさそうな12弦のアコースティックギターは良元優作君が使えばいいんじゃないか?と思いつく。尋ねてみると「是非欲しい!!」と、ブラックバスばりにガッブーっと食いついてきた。

     このギターだけ妙に薄汚れていたので、ぼろきれとエアダスターと掃除機を駆使して垢を落とした。中で何の部品が転がってるのか、カラカラと音がする。

     で、彼の自宅まで持って行く。ご機嫌な犬がクがンクンと出迎える。「ほれ」と渡すと「おー、予想したより全然いい感じじゃないっすか〜」と優作君は早速手に取る。カラカラ…。「何の音すか?」と、彼がボディの穴をのぞきながらギターを振ると、転がってたのは部品でも何でもなく、ミイラ化したゴキブリの死骸だった。頼むよマツイさん。「このまま持って返って下さい」と返品されそうになった。

     外でギターを振って無事中身を空にして、早速弾いてもらうことにする。優作君の手作り感溢れる防音ルームでチューニングを合わせるんだが、12弦もあると調律だけでひと苦労だ。ちなみに12弦ギターというのは、通常6本ある弦のそれぞれに、もう一本添えられている構造をしている。マンドリンと似たようなものだ。セットになってる弦同士は1オクターブ違い、弾くときは基本、2本同時に鳴らす。なので高音の方の弦はやたら細い。案の定チューニング中に一本プチンと切れた。

     「昔、『ポニーテールはふり向かない』で…」と優作君はお約束のように言い出す。俺、そのドラマ見たことないんやけど、弦切れるたびに誰かが言うので覚えちゃったよ。

     11本のままではあったが、優作君がポロロンと鳴らすと、ほ〜なるほどなあ。想像したより凄くいい音が鳴るなあ。アリアのだったから見くびってた。エレキギターで「コーラス」のエフェクターかけてるのと似たような音なんだけど、生音はやはり広がるねえ。レッドツェッペリンの、曲名知らんけど、あの曲みたいな感じよ。「あの曲」言われてもなあ。

     何曲か試したけど、和音をジャーンとやる曲より、単音を弾く旋律の方が割りと向いてる気がする。彼が自分の曲を次々試す。これはいい、これはいまいち、そんなことを夜中までしてた。「これはいい」方はそのうちライブで演奏してもらうとしましょう。

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