久々の観劇

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     久々に舞台を見た。本当に久々だ。劇団ブログという出発点なので、せめて観劇の話くらいはもう少し増やしたいところである。
     知人のしろっきーさんが出演した「曖昧な犬」という、タイトルからしてザ芝居という印象。自分が作れそうにない類の作品だと興味をかきたてられる。会場である北加賀屋の造船所跡地も、できてからずいぶんとたつが訪れたのは初めてだった。使い勝手は知らないが、見た感じはいい小屋だ。

     3人が出ずっぱりで、全力で体を動かしながら、ずーっと喋っている内容だった。なぜかここにいて、なぜかここから出られなくて、ところでお前は誰やねん、という不条理劇で、明確な物語があるわけではないので、散文詩のような台詞が延々と続く。もしかしたら、背景に強烈な物語があるのかもしれないが、そういう隠喩めいた作品の場合、これまでわかった(気付いた)ためしがない。

     こういう作品は若いころは苦手だったが、自分で舞台と、舞台以外の作品を色々作ってみたせいで、今は割と興味がある。舞台だからこそ、というような部分を余計に求めるようになるからだ。「舞台だからこそ」というのは多くの舞台人が口にすることだが、わからずに理屈だけぶっている人か、説明はできないが実現できてしまう人かのどちらかしかいないような気がする。俺は無論前者さ。まあ、出ている役者が手練れだったというのが一番大きいのかもしれないが。

     息が切れるほど動きながら話し続けるのは、ダンスやサーカス同様、鍛錬しないとできない技である。スポーツも歌もけん玉もみな同じだが、見る人が感動するのは技そのものだが、なぜ感動するのかといえば、自分にはまねできない鍛錬の部分があるからだ。ただし舞台の場合は、ダンスやスポーツと違って、自由律俳句のようなつかみどころのなさがあるので、わかりにくい。しろっきーさんの案内メールには、脚を怪我してどうのこうのと書いてあったが、もしかして俺と同じく、俊敏な動きをしようとして筋がプチンと音を立てたのだろうかと、全力でダッシュを繰り返す様子を見て、だいぶ不安になった。

     スクエアのパターンが切り替わる照明は恰好いいなあと思った。映像は思ったほどの効果を挙げられていない印象だった。以上備忘録。


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