防長路(1)

1

 長期沈黙していた。ブログの管理ページがモデルチェンジしていて驚いた。皆さんお久しぶりです。
 「森友学園について大手の報道機関が取り上げないことが話題となっている中、このブログも長期沈黙していた。それというのも、維新から国政選挙に立候補した友人を持つ身なので、はばかること多々ありて、普段威勢がいいくせにダンマリを決め込む右翼しぐさの連中と同じく俺も頬っかむりを」とかなんとか、くだらない冗談から書き出そうと考えているうち、全社報道し出して、おかしなおじさんも急に宗旨替えして、桜の季節も連休も、とっくに過ぎた。五月病という症状は今時もあるのだろうかはや皐月。かの立候補友人はどうしておるだろうか。そこだけ事実というのがポイント。

 

 既に日付をちょろまかしてまとめて更新した中に書いたが、単純に「忙殺」という言葉がぴったりの忙しさが理由だ。実につまらない事情なのだが、こうも忙しいと誰かの陰謀のように思えてくる。こういうのは「謀殺」といって毛利元就あたりが得意技にしていた。

 

 そういう日々の中で、書いては滞り、滞ってはまた書ける時間が消え、を繰り返していた。主に森友に関連して、本筋とは別に思うところを書いてみようとしてまとまらない。何年も前から折に触れて書こうとしては毎度うまくまとまらず、今回はこの辺にとどめておくかと軽く触れるにとどめておいたこれらのまとめのようなものだ。ここ何年来、大阪で暮らしている中で引っかかっていることのすべてが関連しているような気がして、そりゃあまとめるのもままならない。そういうわけで、一転牧歌的な旅の話を。

 

 忙殺期がひと段落して、その他諸々、説明するまでもないような細かい事情が重なり、これ幸い関西を離れてやろうと新幹線に乗った。やがて車窓からマツダスタジアムが見えるが、本ブログ愛読者であるK氏が住まう軍港都市は今回は通過である。いやしかし、野球場を見るとわくわくする。もしや建築物の中で一番好きかもしれない。

 

 そうして到着したのは山口で、冒頭毛利元就が出てきたのもそのせいである。元就は広島だが、孫の代には萩に移る。その後、近代国家日本の出発点のような地になる。そういう点、タイムリーといえばそうなのか。

 かつて小郡といった新山口の駅から、直通バスに乗って萩に向かった。電車だとぐるり迂回していくことになるので、バスの方が速い。

 さて、山口県というと、静岡同様、多くの人が新幹線で通過してしまう県で、縁者でもなければなかなか訪れそうにない。個人的には山口県といえば今吉なのだが、彼は頑なに北海道民を自称しているので、縁者はいないことになる。大学時代、アルバイト先の友人が熊毛町の出だったが、合併してなくなった。彼ともとうに縁は切れた。卒業前にギターを取り返しておいてよかった。その後悟さんにあげた。

 

 20代のころ、下関には行ったことがある。下関条約調印の地を見物して、近くにある名画の題を冠したカフェに寄ったものだった。検索したらまだあるようだ。それでレトロな街並みでも見物するかと思ってさまよった。それは対岸の門司だという常識も持ち合わせていない若いころだった。

 

 そうして久々の訪問なのだが、友人が1人、この地に転勤してきたからであった。彼の個人的事情で行楽シーズンのこの時期の訪問となった。その日は日中、仕事で萩にいるというので、彼が仕事を終えるまで観光したというわけだ。

 萩は2本の川に挟まれた中州に広がる日本海に面した小さな町だ。北西の海辺に萩城跡があり、東に松下村塾その他松陰がらみの史跡がある。バスは市のど真ん中にある明倫館に到着した。藩校のあと小学校になり現在は観光施設となっている。一直線に横に長い校舎に、つい森友学園を思い出してしまった。とりあえず腹が減ったのでうどん屋に入った。香川のうどん屋のような古臭くて慌ただしい佇まいがよい。チェーンの看板を掲げているが、看板だけがチェーンで、中身は別々らしい。連休中日の平日なので、近所の勤め人が昼食を取りに来ている。先にレジで注文をいうのだが、俺の前に並んでいた作業着の男性が注文したのと同じものを頼んだ。福岡の腰のないうどんの文化圏だと事前に聞き及んでいたが、確かに腰がなくふわふわしていてうまかった。うどんの付け合わせはワカメをまぶしたおにぎりというのが当地のスタイルらしい。

 

 腹ごなしに歩き出した。とりあえず松下村塾に行くため町を東に向かって歩いた。大阪市内にあてはめると、明倫館を心斎橋付近とした場合、玉造の手前くらい。新宿からだと四谷の手前くらい。福井駅からだと親父の元職場くらいの位置にある。こうやって書くと東京の密度は尋常ではないな。

 道中には周布正之助の家の跡とか、よく知らない志士の家とか、色々あっていちいち表示がある。現役で使われているお宅もある。そういう古い住宅街を抜けて、松陰神社に到着した。

(続く)


コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< May 2017 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

  • お国自慢
    森下
  • お国自慢
    N.Matsuura
  • 「続く」の続き
    KJ
  • 【映画評】キューブ、キューブ2
    森下
  • 【映画評】キューブ、キューブ2
    名無し
  • W杯与太話4.精神力ということについて
    森下
  • W杯与太話4.精神力ということについて
  • 俺ら河内スタジオ入り
    森下
  • 俺ら河内スタジオ入り
    田中新垣悟
  • 本の宣伝

recent trackback

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM