【La 美麗島粗誌】(36)台北その11_修学旅行

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    駅名にもなっている台湾大学付属医院旧館。「台湾病院」として1916年ほぼ完成

     

     ホテルに戻ってチェックアウト。荷物を台北駅で預け、MRTで再び圓山に来た理由は、土産物の調達だ。原住民族関連の商品を買える場所の一つがこの「原民風味館」。「セデック・バレ」をそんなに楽しんで見たわけではないのだが、現地に来てみると妙に心惹かれるものを感じている。俺以外誰も客がおらず今一つ流行っていない様子である。残念ながら売っているものにビビッと琴線に触れるものがあまりなく、ちょっとだけ手軽なものを購入するにとどまった。


     台北駅に戻ると時間は13時。すっかり空腹だ。となれば、今回最後の台湾飯となるランチは、迷うことなく台鐵便當に決定。昼休みが終わる時間帯だからか、結構売り切れていて、2種類のうちからの選択だった。日本の駅弁と違ってホカホカなのが食欲をそそる。大陸人は冷めた弁当より温かいカップ麺の方をありがたがるというくらい飯の温度にうるさいらしいのだが、台湾でも同じなのだろうか。

     

     台北駅1階には、吹き抜けの広場がある。まるで公園の芝生のように、あっちこっちで人が座り込んでいて、ものを食べている人も少なくない。俺もあやかってここで弁当を食べるとしよう。この自然体がいいよね。帰国して間もなく、そういえば大阪駅にも同じく吹き抜けの広い場所があることを思い出した。ホームより上階にあるので普段は目にしない。この「時空の広場」は、上の商業施設に行くときに脇を通ることになり、久々目にしたとき、つい「めっちゃ人座れる場所やん」と思ったが、当然地面に座る人間は誰もいないので、ただただスペースが広がっている。しかし、相変わらず美味いな台鐵便當は。


     まだ少々時間に余裕はあり名残惜しいのだが、空港に向かうとしよう。台北駅から空港行きのMRTが出ているのだが、乗り場は少々遠い。東梅田から西梅田くらいか。その上、見間違いかと思うような運賃だ。日本基準だと普通なので、台湾基準だとまあまあ高額。大阪モノレール同様、空港につながるレールは高いものなのか。普通と直達があるが、運よく直達がすぐ出るタイミングで、うまく座れた。結構混んでいる。40分ほどかかるので、まあまあ遠い。


     空港に早めに来た理由は、空港内にある原住民関連商品の店に行きたかったからだ。出国のゲートをくぐった先、化粧品だの酒だのの免税店が並ぶ一角にその店はある。さすが空港だけあって、客足はそこそこあり、商品も圓山よりデザインが洒落ている印象。少々残念にも思えるがまあよろしい。値段を警戒していたが、空港の店にしてはまだマシか。唯一の難点は、大阪行きの搭乗ゲートの正反対だったのでやたらと遠かったこと。各搭乗口はそれぞれ違ったデザインがあしらってあるのだが、ようやく到着した端っこのゲートは原住民をモチーフにしていた。

     

     今更だが、台湾では「原住民」という呼称が正式で、「先住民」は「消えた民族」の意味があると乃南老師が書いておられるのでそれに従った。

     帰国して盆の帰省で姪に永盛帆布のトートバッグと原住民デザインのポーチをやった。インドのときは「絶対行きたくない、一生日本でいい」と土産話にショックがありすぎてドメスティックの殻に閉じこもらせてしまったが、今回は意外なことに「台湾行ったの?!ホンマに?!」と食いついてきた。

     今時の十代にも興味深い場所なのかと思ったが、どうやら修学旅行先らしい。何でもこれまではスーパーグローバルなんちゃらとかいう事業の助成金がもらえてシンガポールに行っていたのが、それが終了して台湾になったのだとか。グローバル=シンガポールという発想が何とまあいかにもで、苦笑するしかないのだが、どっちも中華系が多数派で、少数派のマレー人、台湾原住民とも語族の大枠は同じ、とぴう点では似ている。民主化度合はまるで違うけど。

     

     知らなかったが、台湾は昨今、修学旅行先としては一番人気のようだ。なのでこういうサイトもある。基本資料にまんまと「台湾とは何か」も入っている。国立台湾歴史博物館のホームページも紹介されていて、要するに我にとっても修学旅行だったなと腑に落ちた。


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