遠方より友来りて事業拡大の予感

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     遠方で暮らす知人の子供が関西の私立高に入るというので、久々に会った。既に推薦枠を取っているので、あとは親子の面接を受けるだけという。よほど問題のあるケース以外は合格するとはいうものの、多少の不安がよぎるのが人情というもの。「お前、明日の面接大丈夫か?」などと知人は子供を心配している。

     

     しかし、当の知人は大丈夫なのだろうか。試しに、いつも仕事でやっている面接官キャラを身にまとい、「お父さんから見て、お子さんはどのような子供ですか」と質問したら、知人は「はうあ」と息を呑んで、「えー、大変素直で元気な明るい子です」と、若干しどろもどろと答えた。
     なんやそのクソみたいな回答は!

     

     学生相手にこんなことをいうと、即始末書ものか首になると思うが、知人だから(先輩だけど)遠慮なし。
     一応解説すると、この情報ゼロの答えだといかにも「子供のことをろくに見ていない親」にしか映らないので「クソみたい」という評価になる。当の知人も時間差で気づいてにわかに顔を紅潮させ「急に聞くからじゃねえか。汚えなあ」と慌てている。同席していた別の知人が、先ほどまでの日常会話で折に触れて披露していた親馬鹿自慢のいくつかを思い出してつなぎ合わせ、模範解答を口伝している。ささやき女将かあんたは。

     

     で、翌日の本番、面接官がこの知人に尋ねたのは俺が聞いたことと同じような質問だったとか。「お前のおかげで万事うまく済んだ」と半分嫌味の謝意があり、俺こっち方面(親の面接練習)も仕事イケるなあと手ごたえを感じたのであった。


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