年度末

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     例年、自転車操業的に追い立てられる2月3月が終了し、こうして駄文を書く余裕が戻った。一気更新。

     いやあ、今年も疲れた。これも野党がだらしないからだ。3月30日に、花見スポットの近くにある大学に行く予定があり、多忙な日々のしめくくりに桜を期待していたが、寒い日々が続いたせいか大して咲いていなかった(写真はトリックです)。土曜日なので花見客もあちこちにいたが、あてがはずれた上に雨が降り出し、それもかなりの本降りに。これも野党がだらしないからだ。31日には、我らの演劇のセンターフォワード・クローゼ黒瀬の結婚2次会に招待いただき、男前と何年ぶりかの再会を果たしたが、見バとは裏腹に相変わらずてへへてへへと照れ笑いだらけの喋り方でまったく締まらない挨拶をしていた。これも野党がだらしないからだな。

     「野党がだらしない」を言い出すテレビ出演者のだらしなさに過剰にむかっ腹が立つのは、パワーワード頼みで体裁だけ整えているところに、いわば「授業準備不足」を感じるからだ。なんせこっちは自転車操業授業準備に追われていたから。実務家教員がしくじる構造もこの辺にあるんじゃねえの。

     

     自転車操業になる理由は色々ある。例えば3月のこの時期は確定申告があるので、毎度書いている通り、苦手な会計にあっぷあっぷする。「更正」を強いられた去年の轍は踏むまいと臨んだが、やはり毎回、作業内容のほとんどを忘れていてゼロからの作業になる。まあそれだけに、終わらせて出したときの爽快感たるや。書き上げて郵便局から発送した直後の爽快感とちょっと似ているのだが、共有できる青色申告仲間がいないのが寂しいところだ。


     あと3つほどある理由のうちの1つが、前も書いたが「時事」という科目だ。科目の性格上、他にも色々混み合うこの時期にやるしかなく、科目の性質上、毎年大量の予習が必要になる。大学によってはコマ数の関係で練習問題を作らないといけないのだけど、これもまた科目の性質上、昨年のを流用できない。

     

     テキストは業者が出してる市販の試験対策本を使う(俺に決定権はない)。複数の業者が出しているが、最も有名なのが実務教育出版が出している「速攻の時事」。これが難儀な本である。前にも書いたが、昨年の法改正や新制度、統計を紹介しているだけの内容で、例えば「働き方改革」の項目ページには、時間外労働の上限規制や有給取得義務化などと並んで高度プロフェッショナル制度が紹介されているのであるが、明らか矛盾する制度が併存している疑問点も政府の主張も書いていないので、この本だけ読んでも、正直なんのこっちゃである。

     まあ、試験対策としては、とにかく単語を頭に入れておけというのは1つの方法であるから、あれこれ背景を説明してあるよりこれくらい無味乾燥な方が受験生には手ごろだということもできよう。


     しかしこの本、各項目見出しの下に、ポップさを出して親しみやすさを持たせようという演出なのか、くだけた雰囲気のキャプションがついていて、これがちょこちょこ酷い。

     例えば北朝鮮の核・ミサイル開発〜国連の制裁についてまとめたページには「暴挙」だの「怒れ」だのの煽情的な単語を交えたキャッチが添えてある。そりゃあ確かに暴挙だろうし、怒りを覚えるのもまたしかり。だけど週刊誌じゃあるまいし、仮にも教育を名乗る会社の試験参考書なんだから節度ってもんがあるでしょうよ。その他、イギリスのEU離脱については「記念出題があるかも」、児童虐待では「ネグレクトは命取り」。

     この軽薄さは、「防衛政策」のキャプションに「依然として「重大な脅威」にさらされる日本」と、思い切り政権の言い分に乗っかったことを書いている感覚と同一線上にある。要するに無邪気だ。まさに「右でも左でもない」の典型だな、これは。

     

     この出版社、他の科目のテキストは、いたって真面目なつくりになっている安定感があるのだが、「時事」になった途端ネジが狂ってるこの二重性は、本省課長が韓国の空港でくそしょうもない事件を起こしたり、司法の話をわかりやすく解説する弁護士が差別をまき散らしたりしてるのと重なって見えてくる。大袈裟?だといいけど、そうでもないと思うよ。

     ちなみに、賃金の統計を解説したページには「アベノミクスの成果!」などと添えてあったが、いい面の皮になってしまった。役所がちゃんと四角四面に仕事しないと、こういう地味な世界でも迷惑をこうむるのである。

     

     

     で、某大学に行ったら、担当窓口の職員が、時事という科目は政治と密接な分、教えるのが難しいですねなどとおっしゃる。何の話かと思えば、この方百田の愛読者で、仮に自分が授業をやるとなるとあの放言男の弁を紹介したくなるらしいのだが、「偏ったこと言っても駄目ですしね」と言う。

     最後の節度は守っていたので、そうですね学生に馬鹿にされるからやめた方がいいですよと答えるのは避けた。かといって適当に受け流すのも違うだろうという面倒な責務を最近勝手に抱えてしまっているので、雑談に応じながら、ちょっとずつちょっとずつこちらのいいたいことを出して、隣国の政府批判と罵倒は別だということ、政府と国民は別だということ、国民同士は仲良くすりゃいいということ、などなど同意を取り付けた。何してんだ。もとい、何させられてんだ。これも全部クローゼがだらしないせいだな。

     

     ついでに結婚2次会について備忘録。新婦のキスあてゲームという若干下衆な催しがあり、目隠しをした新郎が順に4人からキスをされて、どれが新婦かを当てるという。当て馬の男性3人、誰かやってくれませんかー、と司会者が呼びかけるので、ここは演劇組の出番であろうと、俺が挙手して向山とかっしゃんを強引に巻き込んだ。向山の場合は、酔っぱらうとすぐキスをしてくるので(男限定)、はなから適材適所である。司会が「では皆さまのお名前と新郎との関係性を教えてください」というので、ここぞとばかりに「新郎が主演した映画と舞台で監督しました」と得意満面したり顔で名乗った。ほとんどそれがやりたかっただけ。新郎は無事あてたので、めでたしめでたし。向山については、以前に経験があったのですぐにわかったとの由。人選にミスがあったようだった。

     

     それで、商品をかけた新郎じゃんけん大会があり、こういうので勝った試しはないのだが、なぜか面白いように予想が当たり、見事に商品を獲得してしまった。これが主演と監督の関係か、とうぬぼれたが、違うな、これが彼の優しさだろう。結婚おめでとさん。なぜか我がバンドのボーカルも勝ち残り、我らが商品を独占してしまった。


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