ブルー・オクトーバーになるべき1文字2文字対決

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     MLBポストシーズンの顔ぶれが出そろった。今季の傾向はこの櫓を見れば一目瞭然であろう。そう、今季は1文字マーク×2文字マーク対決である。


     アメリカン・リーグはNY×TCの2文字同士対戦と、Hとワイルドカード(TB×A's)の勝者との対戦。ワイルドカードはどちらも2文字だが、2文字目が添え物のアポストロフィSにとどまり1文字感のあるアスレチックスが有利である。なぜなら片方の山が2文字同士対決である以上、1文字同士対決にならねばならないから。


     NYことニューヨーク・ヤンキースとTCことミネソタ・ツインズの対戦については、世界一よく出来た2文字ロゴデザインのヤンキースに軍配。手書きでもパソコンでもいいが、NとYを重ねると、案外バランスが悪いことに気づく。そんな食い合わせに統一感を持たせたデザインは秀逸である。一方でTCはデザイン以前にどうあがいても格好よくなりそうにない組合せ(大体TはともかくCって何だ、というと「Twin City」の略)。そもそもツインズがポストシーズンでヤンキースに勝った試しがないのでNYの勝利が既定路線であろう。

     ところで日本を代表する2文字ロゴYGはヤンキースのパクリではなく、当時はニューヨークにいたジャイアンツからの拝借(当初はYGではなく「東京ジャイアンツ」でTGだったが)。ジャイアンツのNYは、今のメッツのNYと同じようなデザインで、文字の端の部分の処理の仕方が巨人と共通である。ヤンキースのNYは、常葉菊川のユニホームを見て思いついたといわれている。


     Hのヒューストン・アストロズとA'sのオークランド・アスレチックスは、正当に1文字であるアストロズの勝ち。同じ西地区同士で10ゲーム差つけてるから順当といえば順当なんだけど。


     一方のナショナル・リーグは、1文字×2文字の対戦となる。アトランタ・ブレーブスとセントルイス・カージナルスの対戦は、セントルイスが「SL」と見せかけて「STL」の3文字あるので、この時点で正々堂々Aの1文字のブレーブスの勝利といえよう。こうなると、もう一つの山では2文字チームが勝利しなければならない。


     2文字のLA(ロサンゼルス・ドジャース)と対戦することになるワイルドカードは、ミルウォーキー・ブリュワーズ(M)と、ワシントン・ナショナルズ(W)の1文字対決。ちょうど上下線対称のアルファベット同士の対決でもあるのだが、ブリュワーズは「MB」の「重ならんだろそれ」という2文字バージョンの帽子や、アルファベットですらないグラブのイラストの帽子の別バージョンもあるため、堂々1文字のナショナルズの勝利であろう。そして、ドジャース×ナショナルズの2文字×1文字対決は、ドジャースの勝ち。根拠? 根拠ではなくドジャースは勝利が義務付けられているんである。


     なのでリーグ優勝決定戦のLA×Aの対決もLAの勝ち。根拠云々ではなく義務の話だ。
     そして、LAとワールドシリーズで対戦するのは1文字チームだから、H×NYの対決はHの勝利。つまり、今季のワールドシリーズは、ドジャース×アストロズの2年前の対決再燃になる線が最も固い。とにかくドジャースは勝たなければならない。7年連続ポストシーズン出場、そして2年連続ワールドシリーズ出場。ものには順番というものがある。LAはいい加減優勝しなければならない。2〜3回までしか負けられない戦い(地区シリーズは3戦先勝、それ以降は4戦先勝)がそこにはあるのである。

     

     だが4月からぶっちぎりでシーズン200勝くらい(全162試合)しそうな勢いで首位を独走していたチームだけにポストシーズンであっさり負けるのはいかにもありそうでもある。それでなくてもドジャースである。あっさり足元をすくわれても何も驚かない。しかし朗報が! 毎度ポストシーズンになると扇風機になる主砲細男ベリンジャーが、ポストシーズンを待たずにすでに打棒が湿っている。このため期待外れになることがない。


     まあ日本のメディア的には前田ドジャース×田中ヤンキースのカードを期待しているだろうし、ヤンキースは松井がMVPを獲った2009年以来10ぶりの王座奪還というわかりやすいシナリオも待ち構えている。そして今季は30人も怪我人を出したヤンキースならぬインジャリーズだったくせに首位を爆走するほど層が厚い。長く欠場していたスタントンなどソフトバンクに売り飛ばしてもいいんじゃないか親会社が法人税払ってないし金あるだろ、というくらい。ワールドチャンピオンも射程圏内だが、ヤンキース、レッドソックス、カージナルス、ジャイアンツの優勝はとにかくしばらく要らんのである。


     ところで大番狂わせでドジャース×レイズになれば、リュ・ヒョンジンとチェ・ジマンの韓国対決である。ナ・リーグのワイルドカードは、スズキ×ヒウラの日系人対決(ヒウラは中華系でもあるが)。そして割とどの対戦カードでもベネズエラ対決にもなる。そういうわけだから、何人対決とかどうだっていいんじゃない。あとどうでもいい余談だが、チェ・ジマンはどことなく朝青龍に似ていて気になる存在である。休場中に今度は野球を始めたという話では決してない。古い話だ。

     

     さて今季も100勝するチームが複数ある一方で、もつれにもつれたのがナ・リーグ中地区。例年なんだかんだでカブスがしれっと勝ち抜いてきた。今季前半戦パッとしなかったダルビッシュが終盤は調子を上げて無四球ピッチングを続ける復活ぶりだったのに、それと反比例するように8連敗して脱落してしまった。間の悪いお方だ。

     一方、同じ地区のブリュワーズは、主砲イエリッチが骨折で脱落したのにその後勝ちまくって首位になりそうな勢いを見せた。こちらもこちらで何だか可哀想な…。ところでイエリッチは「ッチ」でおなじみのクロアチア系でありかつ日系人の家系でもあり、当人はアメリカ生まれのアメリカ育ち。で何人ですか、といえばアメリカ人ですよ。

     

     カブスのマドン監督は契約最終年がこんなんだったせいか、今季で退任。他にもワールドチャンピオン経験者のボウチー(ジャイアンツ)、ヨスト(ロイヤルズ)といった「名将」がユニホームを脱ぐことになった。広島はこの3人から新監督を選ぶといいんじゃないか。日本の夏は過ごしやすい気候ですよ特に来年は、という誘い文句で。


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