映画の感想:黄金の七人

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     小さいころに、こんなタイトルのアホ助平な映画を見た記憶がある、と思ったら、あれは「黄金の七人 エロチカ大作戦」という別の作品で、こちらは銀行から金塊を奪う話だった。子供のころは、「超能力学園Z」とか「グローイングアップ」とか、アホ助平な映画をフツーにテレビで放送していたものだ。

     7人といいつつ、犯罪グループは8人いるのだが、原題には「男」という単語が入っているので、そういうことだろう。8人のうち1人は女である。美人なのかどうかわからないくらい、とても派手な顔つきをした女優である。

     銀行から金塊を奪うとなれば、最近では「黄金を抱いて翔べ」であるが、あの泥臭い作品に比べ、こちらは実にライトでポップ。台詞がほとんどなく、紙芝居のような映画だ。リーダーで指令役の「教授」は、くせっけの七三に眼鏡。彼が使っている通信機器は、船の帆のようなアンテナが始終、くりんくりんと回っている。こういう風に、書き割り感が物凄い。「教授」が一体何者なのか、さっぱり説明はないんだけど、いかにも賢そうな顔をしているから、スンナリ腑に落ちる。こんな風に、何から何までがとてもわかりやすく単純で、牧歌的な作品である。言葉ではなく映像で説明するという、映画のお手本のような作品であるが、こんな映画、この時代だから作れたのだろうという気はする。

     カプリコン1でもそれは思った。古い映画だから出来ていたことというのはあるだろう。それは今見ても面白いのだから、古典的手法というのはやっぱり面白いとういことはいえる。だからといって、今から作る映画にそのまま持ち込んでも、古臭いというだけにしかならなさそう。というわけで、無声映画の「アーティスト」のような作品が出て来るのだろう。古い映画には面白いものが多いが、同時に羨望も湧くのである。


    「7 Uomini D'Oro」1965イタリア

    監督:マルコ・ヴィカリオ

    出演:ロッサナ・ポデスタ、フィリップ・ルロワ、ホセ・スアレス


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