記録を捨てないとアイデアが生まれる

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    無敵鋼人ダイターン3。幼少のころかなり好きだった記憶があるのだが、「好きだった」ということ以外、何も覚えていない。

     

     そのまま阪神電車に乗って兵庫県立美術館の「富野由悠季の世界」へ。いや、タダ券をもらったからせっかくだしね、と誰に何を言われたわけでもないのに言い訳をしている。

     昨年だったか、仕事関係の人々との酒席で、どういう経緯だったか一部男性陣がガンダムの話で盛り上がり出し、女性陣が半笑いで白けていたことがあった。俺はというと「わからない話で盛り上がるのやめてほしいっすよねー」とさっさと日和見決め込んで女性陣に媚を売り、そのくせ話している内容と、女性陣が白けるほど法難の思想的に男性側は勢いづく姿勢は概ねわかるのだった。

     

     というわけで、その程度の前のめらない具合で訪れた。この美術館は駅からの距離は大したことはないはずなのだが、周辺が殺風景なせいか、アクセスが悪い印象を毎度持ってしまう。

     

     数多くのロボットアニメを世に送り出した脚本・監督の足跡をたどる趣旨の展覧会だ。宮崎駿なんかと違って自分で絵を描いていたわけではない上、富野氏の巻頭言には「演出を展覧するのは無理だろうと最初断った」などとあるので、原画やセル画の類を並べるだけにはいかず、企画者もどう見せるかで苦労しただろう。絵コンテと、完成したアニメ動画の双方を展示して解説を添える等、なかなかに工夫の見られる内容だった。しかし、子供のころに描いた絵を額縁に入れて飾っているのは苦笑した。「張学良の使用した電話」を展示していた中国の博物館を思い出した。

     

     この人は、父親が軍需産業で働いていた影響でSFの世界に興味を抱きだしたと展覧会の序盤で紹介されていた。wikiの記述では、軍令に背いて残した資料に富野が興味を持った旨の記載がある。資料は燃やすなってことだわな。資料は破棄するな。

     

     年齢でいうと俺の父親より1つ上なんだが、そこで語られる子供時代が、俺の父親とは全く重なるところがない、というのが個人的には感慨深いものがある。父親の場合、まず子供時代の思い出に全く「マンガ」が登場しない。母親(1つしか違わない)は「リボンの騎士が読みたかったが買ってもらえなかった」と話していたものだった。個人の嗜好・性格もさることながら、太平洋側の都市の産、日本海側の都市の産、ナチュラルボーン・農村の違いなんだろうな。

     

     さて、ガンダムの後の、イデオン、ダンバイン、エルガイムといった作品の位置づけが「へ〜」と興味深かったのだが、ついていけたのは「逆襲のシャア」まで。だがそこから先の展示もまだまだ続く。かなり大規模な展覧会だ。ついていけない&すっかり疲れた&腹減った、ということで、斜め見で済ませて会場を後にした。

     

     所詮この程度なので、「わからない話で盛り上がるのやめてほしいっすよねー」というのもあながち嘘ではないのであった。三宮の洋食屋に寄るも閉店しており、あえなく帰宅。


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