深夜のテレビ

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     帰宅してテレビをつけたら欧州選手権の開幕戦をやってた。前回大会は、丁度「戦争の豚」の制作期間中だった。当時劇団員の河崎が「ベッカムがPKを外してイングランドが負けた」と興奮しながら舞台美術の角材を切っていたような記憶がある。

     あれから4年もたったのか、と考えると何だか重たい。オリンピックにしろワールドカップにしろ、昔の記憶を手繰るときのインデックスによくなるものだが、そうやって振り返られるだけの時間が、舞台をやり始めてからたってしまったと言って伝わるものかどうか。僕はまあまあ歳を食っているので舞台関係者からは敬語で呼ばれることが多いんだけど、舞台歴はそんなに長くないのでそんな風に思うのである。

     チェコ、スイスとも決定打を欠くので若干退屈してチャンネルを変えたら、袴田事件のドキュメントという実に渋いものをやっていて、ついついそっちを見る。

     袴田さんというのは冤罪の疑いが極めて高いんじゃないかという死刑囚で、「裁判をやり直せ」という訴え(再審請求)が、30年近くかかってようやく結果が出て、その上「棄却(裁判のやり直しはしません)」という事件である。
     再審請求のこの常軌を逸した時間のかかり方、ハードルの高さは憲法違反じゃないかとすら思う。裁判員とかサイバンインコとか言う前にさっさとどうにかしろと心底思う。

    アンケート

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       タスポの悪口を書いたが、アサヒ芸能でやってる泉谷しげるの人生相談で、泉谷さんも同じようなことを言っていた。この人生相談、「頑固ジジイよくやる勢いに任せて一刀両断するがその実問題を単純化させてるだけで大して解決になってない」というようなものかと思いきや、そうではない。なかなか愛に溢れていて読んでて面白い。お薦めである。

       同じ雑誌で、こちらはひたすらアホバカボケと書きなぐってる井筒監督の連載でもタスポに触れていて、タバコが売れなくなる仕組みをわざわざ導入するんだから利権がうごめいてるに決まってると、久々に鋭い指摘がありました。まー多分、誰かがインチキ臭く儲かってるんだと思います。世の中そういう仕組みのようだと気付いたとき、勉強して国家公務員になることの素晴らしさにようやく気付くんですなー。

       本日はテレビ局のヒラオカ君からアンケートをとられた。橋下改革の賛否を問うという旬の話題である。どうせ支持する人が多いだろうから、「反対」にマルをつけた。反対にマルはつけたのだが、実のところは半分以上は「仕方ない」と思っている。そもそも悪いのは太田房江以下、歴代前知事であり、そういう赤字垂れ流しな予算を承認した府議会議員だからだ。

       とはいえ、例えば国際児童文学館はじめ、文化関連の予算削減にはやっぱり反対だとか、賛同できないことは多々ある。共産党も社民党も福祉福祉とうるさいが、文化という単語は聞いたことがないから、多分誰も興味がないのだろう。まあ細かいことはさておき、「切り詰めるだけなら主婦でも出来る」とメッセージ欄には書いた。「え?何で今そんなことやんの?」というのが後々大いに意味を持つ、こういう凡人にはわからない先を見据えたことが出来てこそ政治であろう。ちなみにこれは僕の持論ではなく、ココロさんのまんま受け売りである。

       そこへいくと、東京の五輪招致はもしかするといい政治なのだろうか。え?今なんで五輪?借金増えるだけちゃうの?と僕も含め懐疑的な人が多いんだが、もしかして先々大いなる意義を東京都に与えてくれたりして。さてどうなんだろう。

      告知

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        お知らせです。
         森下、久々に他所サマの舞台に出演します。
         しょっちゅう舞台上演を行っているin→dependent theatreのプロデューサー・相内唯史氏が自ら演出に取り組む初挑戦に参加することになりまして。

         ワタクシは狂言回しというか主役というか、何にしろ一番台詞が多い役です。自分の作品含め、そういうポジションは初めてなんで、結構楽しんで練習してます。

         内容は“よろしくない”出版物の流通を規制する法律が施行された世界のお話で、テイスト的には静かなやわらかい会話劇です。

         今の日本は潔癖症のような善意が閉塞感を産んでいる、という僕の受け売りの時代認識と、作品の内容がわりと通じる部分があるなあと思ったんで、あんまり他所で役者はしないんですが(そもそも出演依頼もないし)、出ることにしました。
         まー、最近でいうとタスポですか。僕はヤンキーにはタバコを吸う逸脱くらい残しておいてあげないと、もっと面倒なことになると思います。システムを作り上げれば危険は取り除かれる、という当世の考え方は、蒼天航路に出てくる公孫讃の城を思い出します。曹操の侵攻に怯えて何重にも城壁を施した異様な城の真ん中に引きこもって安心しとるというかなりダサいオジサンに描かれております。

         以下、詳細です。会場の最寄り駅が近鉄久宝寺というシブイ場所なので二の足を踏む人もいそうですが、帰りに鶴橋で肉食うための口実として是非ご来場のほど。

        Critical Creation code:01「souvenir - episode1」
        演出・原案:タダシアイウチ(Critical Creation)
        脚本:戒田竜治(満月動物園)

        出演:森下淳士(劇団ころがる石)
           諏訪いつみ(満月動物園)、
           河上由佳(満月動物園)
           原典子(満月動物園)

        日程:2008年6月15日(日)14:00/17:00〜 (各ステ20席限定)

        会場:未知座小劇場
        (ODICマンスリーワンコインシアター参加公演)
        料金:500円

        一本目を撮ってしまった

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           経済記者の知り合い・ノナカが、老舗の情報誌を出してるかの会社の経営について「結構やばいらしい」と語っていた。「お前が落ち続けてる映画賞もなくなるんちゃう」とニヤニヤ。まーもとより賞には縁のない無才の身、思いついたものを撮るだけである。

           というわけで、先日ここにも書いた短編映画の一本目を早速クランクインし、1日で撮り終えてしまった。もしかして?ええワタクシ、会社員時代は仕事の早い男でございました。

           バンドの練習とかライブとかでさんざんお世話になった谷町9丁目のバー「街山荘」が今月末で閉店→梅田に移転と聞いて、そのまんま「店じまい」をテーマにわっかいやすい台本を書いて、上手いこと役者が集まって、店主に随分無理をお願いして、まずは撮り終えた。桶狭間合戦ばりの電光石火。ええ、人様に甘えて甘えて俺様はクリエイティブでござい、みたいに生きておるのでございます。

           しかし、撮り方に大して進歩がなかったなあと早くも反省しているところ。ログハウスに白熱灯が灯っている独特な店内の雰囲気が、どこまで映像に活用できたかというと大いに怪しい。現在できる範囲に限ったとしても、いくらでも改善の余地はあったなあと反省しとります。役者陣にベテランの南田さんやフレッシュな徳山君といった幅広い顔ぶれが揃ったのは、非常に楽しかったんですけどね。

           ま、次です次。早速次の作品に取り組みたいと思います。

          活動報告、&タク氏

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             久々の活動報告です。
             3本目の自主映画の制作を開始しております。本日、森山大道写真展のためHEPホールに行ったらば、短編映画祭みたいなののチラシがあったのでナニゲに見ていたら監督のかなりが年下であった。もはやHEPに入るのも若干躊躇する年齢になってしまったが、ビギナー監督は謙虚に頑張ります。

             今度は短編である。前作は技術が未熟でも撮りたいものを撮る、という試みで、出来上がったら二時間越えでありました。上映会で面白いといってくれた人もそれなりにいたんだけど、オトナの世界ではちっとも評価されなかったので「今できる範囲で完璧なものを目指そう」という年齢相応に堅実な考え方にシフトチェンジした次第。最初からそうせえよっていう話なんですけど、どーもワタクシという人間は打算が燃料になりにくいドリーミンな体質なもので、ようやくそういうところに思い至りました。お待たせ。
             といっても打算だけではモチベーションが怪しいのも事実。というわけで、共通の約束事項を定めた短編シリーズ、というコンセプトで撮っていくことにした。要するにシリーズもので短編をどんどん撮っていこうというわけだ。
             約束事項といってもそんな難しい話ではなく、「飲み屋の話」。それだけだ。飲み屋で起こった出来事は、次の日誰かに話したくなることか、忘れてしまいたいことかのどちらかである。そういうコンセプト。まあはっきり言って「コーヒー&シガレッツ」のパクリである。
             呑み助の安直な思いつきからのスタートであるが、僕意外の人間にもどんどん台本を書いてもらおうと思ってて、既に他劇団の人に話を振っていて、みんな食いついてきている。こういうコラボというかセッション的な取り組みは前から憧れてたんで、考えるとワクワクしてくる。
             まずは一本目。いつものメンバーに加えて、初参加のベテランと若い人も加わり、かなりイイ感じである。

             ところでその店に飲みに行ったら宅八郎がいた。何でも店の奥のパーティルームでオタク文化を語る的なイベントをやっていたらしい。役者仲間の若い衆が「タコ八郎がいました!」と素ボケで間違える。「ほんまにおったんなら君が見たのはイタコ八郎や」とこれまた役者のナンダさん。さすがベテランの味。帰りしなに宅氏と軽い交流があったのだが、全盛期(?)と比べて毒っ気が抜けて普通にイイ人だと思った。


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