石橋

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     仕事で石橋へ。出身大学の最寄であり、特段何の特色も情緒もない町でもある。ここで青春を過ごすというのも何だかもったいない話だと当時は強く思ったものであるが、大阪府内の大学の中ではマシな立地だったりすると、最近になって知った。知名度の低い私立大に仕事で行くことがあるが、子育て真っ盛りのニュータウンのど真ん中にあったりとか、若さとは程遠い立地にかわいそうに感じることもしばしば。

     商店街のコンビニで缶コーヒーを買い、一息いれながら辺りを見回す。何だかおかしなBGMが大音量で流れていて、活気があるのかないのか。多少なりとも青春の思い出が街角のそこかしこに酸っぱくしょっぱくこみ上げてる部分もないではないが、そのノスタルジーの登場人物には、男子しかいないのが残念な話だ。

     ちょくちょくいった焼肉屋が別の場所に出来ていた。二号店なのか移転なのか知らんけど、「韓国語なんかひとつも喋られへんわ」と笑っていたパク店長も健在ということか。あ、また登場人物が男子だ。

    知り合いを見かけて

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       日中本町のカレー屋で、向山がモグモグと昼食をとっているのを偶然見かける。私は店の前を通っただけなんだけど、入口のガラス越しに気付いたのだ。何でそんなの気付くんだといわれてもしょうがない。私はなぜか「すれ違いざま知り合い認識動体視力」がスゴい。割りと遠くからでもすぐ気付く。

       さて、私はとっくに昼飯は食っているので同じくカレーを食う気にもならず、外からじっと視線を送って気付かれるのを待つがそんなはずもなく、電話でもしてやろうかと思ったが思いとどまった。びっくりさせても何だしなあと、そんなふうに考えたのである。歳を取ると色んなところで遠慮気味になる。

      信頼よりもシステムなのか

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          日中の職場にパリッとスーツを来た人が営業に来てて、耳を澄まして話を聞くと、どうも「御社にもプライバシーポリシーを」と売り込んできている様子。
         個人情報保護法施行後、会社の名詞に「P」のマークを刷り込んでる会社も珍しくなくなってきた。要は「うちの会社は顧客情報をちゃーんと管理してまっせ」というアピールである。ISOなんかと一緒で、決められた手順に基づいて対策を実行して審査を受けて不出来な部分を修正して、でマークがもらえると。営業マンはその仲介人みたいなものだ。

         「やっぱり個人情報を売買する闇の業者もいますから」とその営業マンは語るんだが、当の本人も営業をかけてるわけだから、個人情報はよしにつけあしにつけお金になるということだろう。

         この情報管理のおかげで最近どこの会社もオフィスは何だか警察の公安課のように厚い壁で仕切った向こうにあって、玄関先には電話が一個置いてあるだけというスタイルを取っている。まあ情報管理をしようと思えばとりあえず壁で遮りゃ手っ取り早いわけで、正しいのは正しいんだけど、これがいい世の中なのかどうかはわからない。

         ところで俺の職場は会社というよりは個人商店といった方が話が早い。なぜか得意先には誰でも名前を知ってる大きな会社も含まれてるが、近所の住民や商店主もかなりの数を占める。そんな“会社”に、その営業マンは、「例えばここに、こう壁と設けてですね」と、本町あたりのオフィスビルの会社と同じスタイルを取れと言ってくるわけだが、どうにもこうにも現実味はない。それじゃお店になりまへんがな、って話である。「うちは長年の信頼でやってます」で十分に思うんだがなあ。

         こういう個人情報の管理マニュアルがどうのこうのという話を聞くにつけ、養老孟司が言う「ああすればこうなる」「脳化社会」という言葉の意味がわかってくる。信頼よりもシステムが重視される。それがよりよいとされる根拠は実は特にない。情報が出ていくときには出ていくのである。そういう場合の「うちはちゃんとやってましたよ」というエクスキューズのためのアリバイ作りだとすると、保険料としてはやけに高くないか?

        自衛隊の監視はあったのか

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            防衛省が監視活動をしてたっていうのがちょっとした話題になっている。反戦デモなんかの監視内容をまとめた内部文書を共産党が入手して暴露したという話。記者会見に出て資料を眺めていた記者からは「これ俺だよ」という声も上がってたらしいけど、フト思ったのは、我らが公演の「戦争の豚」は監視されてなかったのかなあということだ。

           2004年6月、劇団ころがる石公演・戦争の豚
           場所:大阪のお寺
           内容:ちょっと難しかった
           客:そんなにいなかった
           備考:仕切り役と見られる男が大事な台詞で噛んでた

           とかね。
           上司が「で、何か不審な点はあったか」と質問したら「腑に落ちない点はありました」とか答えてたりして。

           しかし戦争と関係ない集会なんかも監視してたらしいから、なんでもかんでも水増し報告してアリバイ作りする必要があったんだろうなあ。そんなんだったら見にこいよとこの際言っておきましょう。DVDは1枚千円です。

           この話は、「戦前の特高警察を想像させる」とかドグマ的な言葉選びで批判しても今ひとつピンときこない。気持ちのいい話じゃないけど、そないに大げさな問題でもない。当の防衛省も余裕の表情だし。
           ただ、戦争に加担するのに国民監視してどうすんだよというピントのずれ方は困ったものです。前の戦争でもアメリカの爆弾で死んだ人もたくさんいたけど、味方に殺された人も少なくなかったわけですからね。

          大阪、夜の撮影

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             奈良、福井と転戦し、最後の撮影現場は大阪。松本清張ばりの全国点と線の旅だ。

             この日は登場人物の一人が暮らすという設定のアパートでの撮影。上手い具合に借り手のない空き部屋を使わせてもらえることになったので、堺市内のハイツに出向く。空き部屋なので当然モノは何もない。なので必要最低限の家具類を持ち込んで、あとはカット割りで誤魔化すという方法を取る。
             家具類はどこから持ち込むかというと、基本、私の私物である。大物は台所のテーブルとガスコンロなのだが、いざガスコンロを運ぼうとすると、あまりの汚さに我ながらあきれた。コンロをどけた後のスペースときたら、…自粛。

             夜遅くには、寺田町の駅前で簡単な撮影。登場人物が台詞もなく歩くだけという地味なシーンのせいもあるが、大阪では人々が特にカメラに気にも留めず過ぎ去っていく。福井では、さすがに手持ちカメラだと観光客がホームビデオでも撮ってるように思われるのか特に気にもされないが、三脚を構えた瞬間一気に注目が集まったものだ。
             通行人カメラ目線NGもあったし、「え?どこの局?」なんてベタなオッサンもいたしで。どーもお騒がせしてすいません。大阪の場合は、撮影対象が芸人じゃなかった時点で誰も興味を抱かないんでしょうな。所詮我らは名もなき草花でございます。



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