30バンドと40バンド

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     年明けから半月が過ぎて、今年初めてのバンド練習。
     まずはお知らせ。一部ではとっくに消滅したとすら思われているわれらがバンド「直列6気筒エノモト」のライブが決定しました。2007年3月4日(日)。場所時間は未定ですが、とりあえず決まりましたのでお知らせします。

     前回は宴会の余興の延長の雰囲気が漂ってたけど、次回は、大方の予想よりは見せるぜ、という意気込み。本日演奏曲目、業界用語でセットリストを決めたが、気づけば10曲以上ある。大丈夫か?
     本日はドラムのココロさんが舞台の公演中だったため不在。これまでココロさん不在で練習したことがなかったのだが、ドラムがいないとほんと間抜けな音になる。巷間まことしやかにバンドはドラムだとか言われるけど、ほんまそうだと実感。

     練習後、たまに舞台を見に来てくれる人がライブをやるといい、誘われる。というかビデオ撮影を頼まれただのが、何とも間の悪いことに、現在カメラは修理中…。というわけで完全なるお客さんとして、梅田のレインドッグスへ。名前はちょいちょい聞いたことがあるハコだけど、行くのは初めて。天井高いし、スクエアに近くて見やすいし、いい場所だった。ライブハウスは芝居小屋にはない、このいかがわしい雰囲気が健全でいいですね。お客の中には、結構顔の皺は深い年頃なのに、お前はパンテラかみたいなオッサンがいたりして、こういう日中何してはるんやろみたいないかにもな客層も、気分が盛り上がる。

     バンド2つと夫婦漫才というなんだかあんかけスパゲティのような変拍子なプログラムだったが、いずれも楽しめた。あまり詳しくない知り合いが舞台を見に来てくれたときって、こういう風に見えるんやろーなあというのが率直な感想。本人たちはそれなりの自信と、それなりのへりくだりを持ち合わせながらやってるんだろうけど、詳しくない客にしてみれば「お、結構すごいやん」みたいな。
     1つめのバンドは50ナンボのオッサンが、40でやり始めたとかで、我らエノモトの上を行く遅れてきた反抗期バンドのようだ。楽曲がどれもクラプトン調なオヤジロックなのが、妙に片意地張ってるように見えたが、音はよかった。というか客席にいたダイムバック・ダレルはこのバンドのドラムの人(正確にはサポートらしいけど)だった。さすが伊達にそんなナリと皺はしてねーなという乾いてハネてるいい音を出してた。
     で漫才をはさみ、これはこれで笑わせてもらい、知り合いのバンドが登場。上は40ナンボのヒゲ面で、下は20ちょっとの女子という年齢種別バラバラなメンバーだったが、どうやらそれはバンドをやることの現実が理由らしい。リーダーである知り合いの人は、異動で比較的時間のある部署にうつったことがきっかけで、大学以来久々に「やろう」と決めて、知己を頼りにメンバーをかき集めたとか。他のメンバーはそれぞれ自分のバンドがあるらしく、このバンドが再び演奏できるのかはちょっと怪しい。どこか小劇場とも似てるが、多人数で儲からないことをやるのはそれくらい大変なのだ。面子がしっかり固定してるエノモトは、とても贅沢なことなんだなあと思わされた。

     しかしライブは芝居よりも安全に見ることができますね。仮に上手くなかったり、趣味に合わなくても、ビール飲めたりリラックスしてられるし、1曲くらいは聞き入れる曲がある可能性もある。今日のライブも、全部が全部いい曲ってわけでは決してないけど、楽しみどころを見つけるのは簡単だ。
     だが芝居の場合は二時間なら二時間、当然見続けないといかんし、最初シンドイなあと思ったら、後半から俄然面白くなるなんて「ライフイズビューティフル」みたいな展開はまずありえない。そういう意味では音楽は気楽な娯楽である。

     余談だが、演奏が終わった後、メンバーの知人でかつ同業者なのだろう、早速駄目出しを始める客がいたが、こういう行為は嫌いだ。駄目出ししたいなら、外でやるか、客がいなくなってからか、後日やってほしい。こっちは時には寛大な心を動員しながら楽しんでるのに、その横で「音のバランスが悪いんだよ」なんて話されたら、こっちがバカみたいである。小劇場でも少なからず目にする。まだ一般のお客さんがいるのに、出演者に駄目出しする先輩役者。おやめになることをお勧めします。

    オルセー美術館展

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       前日のマイクロミニな新年会が深夜にまで及び、本日、年明け最初の連休の最終日はドンヨリと迎えてしまう。私は、深夜1時を過ぎても酒を飲んでいた翌日は、全く体がフィジカル的に機能しない。なので二日酔い以上に後悔するのだが、終日家でダラダラするのも後悔を助長するので是非とも避けたいところ。そういえば神戸でやってるオルセー美術館展は今日が最終日か。芝居仲間でなぜかその展覧会のミュージアムショップで働いている西山さんから「来てや〜来てや〜」と藤山直美似の顔で言われ続けて早何ヵ月、今までちっとも行く気がしなかったのが、急に思い立って電車に乗る。「深夜特急」の冒頭、沢木耕太郎が「ぐずぐずしてはいられない、と思い立ってしまったのだ」と述べている感覚のごとくである。

       会場に向かうと凄い行列。何のことはない、最終日が持つ力に引き寄せられた大勢の人間の一人に自分自身も過ぎなかったわけである。

       オルセー美術館は、パリ中心部の中之島みたいなんの南、大阪で言えば北浜みたいな位置にある。川を挟んで北にはルーブル美術館がある。いかにも現地に行ったように書いているが、グーグルの衛星写真を今更ながら実家の強力なパソコンで見入っただけの話だ(私のパソコンはいまいち環境が整っていないので今まで見たことがなかった)。余談だがこの衛星写真で見ると故郷・福井はなぜか雪景色で、ドラクエ2のロンダルギアを見てるような気分になる。

       さて展示絵画はフランスの美術権のせいかマネモネセザンヌルノワールといった印象派の作品が多い。日本人はこの辺の画家が好きだ。タッチが優しくてかつ、何を描いているのか解りやすいからだろう。ちなみにこの中では私はセザンヌが好きだ。パッと見、どいつも一緒やろ、と思ってしまいそうだが、よーく見ると違いがわかる。このよーく見るという姿勢を美術館に通う人には持ってもらうとより楽しめると偉そうに助言しておく。
       今日も隣でとある絵を見ていたカップルが「なんか凄い暖かそー」と毒にも皿にもならん感想を口にしていたが、「なぜ暖かそうに見えるのか?」を考えながらよーく見る、というのが大事なのだよ。

       ところでオルセー美術館は初めて写真を展示した美術館らしい。こと写真となるとあんまり人気がないのか、ダダ混みの客が流れる流れる。まあ確かに、この黎明期の写真はかなり未熟でちっとも面白くない。自称携帯写真家の私にも及ばんぞ、という「撮っただけ」みたいな写真も散見する。勿論「はいそのまま動かず3時間」みたいな時代だっただろうから、撮れる幅も極限られてるんだろうが。

       こうやって発展(と場合によっては破壊)の歴史を感じながら作品を鑑賞すると容易に知ったかぶりができるので、よーく見ながら実践していこう。

      重大ニュースと流行語大賞

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          今月末までに終わらせないといけない作業が、終わったかと思ったら説明しにくい事情で大幅訂正が必要なことがわかり、忘年会も1件キャンセルするハメにもなりながら何とか本日終わらせた。気づかれたが、これにて今年の活動は終了でございます。あ、年賀状書いてない。

         知り合いのテレビ局記者(1年目)が大阪に帰省してきたので、昼飯を食う。テレビニュースと映画はまた別なんだろうけど、カット割の考え方について意見を聞くと、俺が今年手探りで探しておぼろげに見えてきたことと似たようなことを整然と説明され、なるほどなあと思う。
         「1回目でここまでできたんだったら、あとコレとコレをやれば、かなりなもんができるんとちゃいますかね」と説得力のある言い方をされ、来年に向けて弾みがつく。そうさ。1週間前くらいの劇団会議で、来年も映画を撮ることを決めたんでありんすよ。前回の経験から、舞台でやった台本を映画にするのは余計手間だと判明したので新しく書き下ろすことにした。1つ終われば次がまたあり、何と楽しきかなああよいよい。

         ちなみに各方面から「今年はカウントダウンライブはないのか」と聞かれ続けた昨今だったが、今年はありません。というか1回やっただけなのに恒例だと思われてしまうこの年末の持つ言外の意味の力とは何なのだろう。紅白のせいかしら。

         もう大体一段落したが、毎年この時期はその一年を振り返る番組が多いもの。今年のころがる石周辺重大ニュースの第一位は「映画撮影のキュー出し『よーい、はい!』を今吉が噛んだこと」で決定だな。内輪ネタにしても消化不良な選定でどうもすいません。次点は「悟さんのギャグに変に受けた森下がドールのパイナップルを喉に詰まらせて死に掛けたこと」です。これで死んでいたら森下ロックンロール伝説が完成したところでした。

         流行語大賞は「もしかして…?」。
         使い方は、誰かがいい仕事したときに、その人に「もしかして…?」と振る。振られた人(=いい仕事した人)は「実は結構腕がいいんですよ」と返す。

         次点は「カンパニーさん」。とある稽古場の終了時間をちとオーバーして使っていたときに、隣の部屋を使ってた劇団の代表者が、「ルールは守りましょうよ」と我々に注意をしてきて、そのときにこいつが「ここは色んなカンパニーさんが使うんですから」「他のカンパニーさんにも迷惑がかかる」とかって、耳慣れない名詞を濫用してたことに由来。

         ほなよいお年を。

        褒め合い忘年会

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            忘年会を研究した新書が出たらしい。読んでないけど、忘年会というのは別にやらなくてもいいという点を取っても考えてみれば変な行事だ。昨年ド年末公演をした反動からか、今年ころがる石では「年末はもう何もせんでええやろ」という厭世ムードが高まり、なーんにもしてなかったわけだけど、ショボイ用事で梅田に行くと、人ごみが面倒だと思いつつ、やはりどこか人恋しくなって、いつもの定宿アジトに飲みにいく。
           世間的には暇だろうと思われがちな小劇場の人間は案外こういうときは捕まらない。逆に世間的にはとても忙しいと思われている新聞社の人間があっさり確保できた。チラシの写真を何度も撮ってもらっているノモヤンと、辞めてから知り合いになった文化部のサトウさん。

           しかしながら、2人がやってくるころには、すいてた店内もあれよあれよと満席になってしまい、河岸を変えざるをえなくなる。しかし年末の梅田はどこも満員だ。「もうここでいいや」といかにも普段は絶対入らないような店を覗いてみても「何でやねん」というくらい客で埋まってたりする。
           こういうときの秘訣は、さっさと一駅移動する。悲しいかな、梅田が大混雑でも一駅ずれるとガラ空き。大阪も所詮その程度ってことですわ。飲み屋を探してるこっちにとってはもちろん楽チンなんですが。
           というわけで中崎町〜天6付近にある、田舎の古い家を改装したみたいなつくりの、要は当世風の店構えの焼き鳥屋で飲むことにした。

           ノモヤンは当然ながら、サトウさんも写真が好きで、暇を見つけては街角でスナップを撮っているようだ。結構いいカメラをぶら下げていて、昨日だか今日だかに撮ったという写真を見せてもらったら、結構上手かった。「いやあうまいですねえ」という話から始まり、気付けば延々互いを褒めあっていた。途中で隣の席の女性陣が、2人がぶら下げている一眼レフに目を留めて、「私もカメラ好きなんですよ〜」と会話に加わってきたのだが、互いを褒めることに一所懸命だったので、普通ならコンパが始まるところだが、女性への対応もそこそこに、男同士でずーっと褒めあっていた。
           必然、暴飲。 

          Xリーグ

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              アメフトの社会人決勝を見てきた。鹿島対オンワード。アメフトといえば「詳しくなったらかなりオモロイらしいけど、さっぱりルールのわからない競技」というのが世間一般のイメージだろう。俺も同じ。ルールなんてほとんどわかってない。
             大学時代アメフト部だったという若干名の知り合いを当たるもいずれも都合がつかず、しょうがないのでせめてアメリカつながりで留学経験のあるサミーとともに見に行った。スポーツなんて生で見てればそのうちなんとなくわかるもんだというのが持論。で、結論だが、このスポーツは確かに面白い。

             逆転につぐ逆転という好ゲームだったということも幸いしたが、基本的にこの競技は日本人好みだと思う。ちょっとずつ陣取りをしていくスタイルは野球と同じ。いわば、「ヒッティングかバンドかエンドランか盗塁か」というシーンが攻守交替で延々続く野球みたいなもんだ。
             ロングパスが通って一気に陣を進めることができたときの興奮は、野球で言えば長打、バスケでいえば3点シュートみたいなものだろう。アメリカ生まれのスポーツだけあって、面白さの底の部分は共通な気がする。

             で、この競技が変わってるところが、完全分業制ってこと。攻撃と守備でがらっと人員が交代する。野球で言えば、打者は全員指名打者、守備は万年キャッチャーだらけってことだ。その上、キックだけの人とか、キックのときに球を置く担当の人とか、マニアックな専門職もいて、なのでベンチの選手数はやたら多い。
             何かひとつできることがあればレギュラーを狙えるというところがアメフトの美徳らしい。「走れない選手に用はない」とオシムサッカーから放逐された人には朗報です。学校教育にも向いてそうな気もするけど、はげしくぶつかりあうから難しいのかな。ま、とにかく、アメフトは面白いです。しかしこうなると、またBSが見れないわが身を呪うんだろうなあ。


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