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    本の感想:メディアミックス大塚2冊

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       たまたま右を読んでから左を読んだのだけど、順番がちょうどよかった。左を先に読んでいたら、意味が少々わかりづらかった気がする。
       ここでいうメディアミックスは、二次創作を生み出す枠組みのようなものだ。フリー素材になったルパン三世とかドラえもんみたいなものか。キャラクター設定や舞台設定が用意されていて、ストーリーは受け手が自由に考えられる。で、出来たものを何らかの形で公開する、というような一連を指す。


       右の新書でその例として紹介されている「ロードス島戦記」は、当時リアルタイムで雑誌連載を読んでいたから懐かしんだ。ドラゴンクエストなんかのあの手の物語性のあるゲームの大元となったアメリカ産のテーブルゲームを実際にプレイして、その様子を誌上で紹介する連載だった。このテーブルゲームは、ゲームのシステム(ドラゴンクエストで例えると敵と戦うときの仕組み等)だけが決められていて、冒険する洞窟の構造とかそこにどんな敵が待ち構えているかとかは消費者側が自由に考えて遊ぶ。

       

       何千円かの結構いい値段がしたはずだが「中身は自分で考えてね」というのも結構な丸投げ商売である。それでも物語を作るのが好きな俺からすると、とても楽しそうだと思ったものであるが、中学生かそこらでそんな回りくどいゲームを一緒にやりたがる人間などいなかったから購入したところでどうしようもない(なので買ってない)。その俺にはやりようもないゲームを、この雑誌連載では大人がわいわいやっていたから羨望の眼差しで読んだものだった。

       

       ただし、やはりというか、そういう過程で出来上がっている物語には質に限界があるとみえ、割と早く飽きてしまったような記憶がある。それとは対照的に、世の中では一定の地位を獲得し、ノベライズやアニメ、テレビゲームなどの派生商品が生まれていった。そこまで人気が出たのは、おそらく連載時の挿絵が魅力的だったからだと思うが、試しにタイトルで画像検索しても、派生商品のイラストばかり出てきて、元の作家による挿絵は出てこない。これぞつまり、メディアミックスということになるだろう。

       

       著者はこの連載企画の当事者の一人だったから、ここでいうメディアミックスを生み出したという自負があったという。だが、左の書籍のタイトルにある通り、戦前の日本でも同じような行為が行われていた。それも大政翼賛会という統治者の主導の元で。ということを明らかにしていく内容である。

       

       時代とテーマが自分の卒論とうっすらカブっているので、こちらも個人的感慨に浸りながら読んだ。戦中期、漫画家が小説家同様、戦意高揚なんかに加担していったことを含む内容だったのだけど、こんな巧妙なプロパガンダを仕掛けていたことは露知らず、学生の卒論なんてその程度のものといえばそうだけど、当時の俺は何を見てたんだろうと軽く呆れくらいはする。細かい史実を詳らかにしていく趣旨なため、本書も割と論文的な内容だから、そういう点でも自分のを思い出しながら読んだ。

       20年以上前のことを引きずっているようで我ながら気色悪いとも思うが、頑張って書いたんだよ。何ひとつ明らかにしていないくだらない内容だったが、就職活動でかつての小国民だったと思しき役員のおっさんに卒論の内容説明したらやたらと食いついてきて内定くれた、くらいの御利益があったな。辞退したけど。

       

       この本が扱っている「翼賛一家」は、フリー素材のホンワカ漫画といったところか。ただしプロパガンダにつき政治臭は強烈につきまとうわけだが、それとは感じさせないかわいらしい&誰でも真似できる単純なキャラ造形になかなかの狡猾さを感じる。戦中の政権も結構やりよるなあと、新しさのようなものを感じてしまうのは、裏を返せば使い古されているはずの手法がいまだに賞味期限を失っていないといえるわけで、その点、学んでなさ過ぎと反省するしかない。

       

       面白かったのは、昨今どこの自治体でも熱心に取り組んでいる市民協働の原型がこのころ生まれたという話。市民協働とは、市政の諸々に市民にも参加してもらう活動の総称だ。地元のありようを地元民みんなで考えようという美名もありつつ、ボランティア動員によるコストカットの側面もある。学生もその重要なターゲットで、町おこしイベントの手伝いとか、高齢者のサポートとか、防犯とか環境とか分野は多岐に渡る。そういう活動に参加した結果、市役所に就職したいと考えるようになった学生と仕事柄よく関わるので、俺にとっても身近な用語だ。

       

       自らそういう活動に参加している分、頼もしい若人が多いのだけど、協働というコンセプトそのものに表裏一体な危うさがつきまとうのを感じ取るヒネたのはさすがにいない。中には「市民みんなが関心を持つように行政は導くべきだ」くらいのことを書いてくる学生も実際いるから、さすがにそこまで極端な場合は「君それやと全体主義やで」と釘を指すのだけど、そこまででなければふうんと頷くにとどめていた。しかし、単にそういう面があるというだけでなく、過去に実際そういう運用のされ方をしていた事実を踏まえると、多少は何か指摘した方が、バラエティ番組についての後悔を繰り返さないためにも必要なんだろうなと思った。


      MLB2019前半(3)

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         ナ・リーグ東地区。球界一のカルロス1世男、ブライス・ハーパーがナショナルズからフィリーズに。現首都から旧首都への文化庁的移籍であるが、同地区の赤チームから赤チームに移られると、本当に変わったのかどうか紛らわしい。ついでにナショナルズが2位でフィリーズが3位と、移籍効果があったののかどうかも中途半端な成績である。

         壊し屋ジーターが支配するマーリンズは、今度はユニホームをチェンジ。高校野球のような地味なデザインとなったが、うっすら愛工大名電と似ているのはイチローへの秋波か何か、将来への布石的なものだろうか。今年も昨年同様、負けるのが仕事とはいえ、バースの打率くらいの微妙に高い勝率をキープし、負け争いでオリオールズやタイガースに負けている。

         

         中地区。MLBで一番の激戦区は今年も3チームが混戦。北陸の天候のように不安定なダルビッシュの出来次第でカブスが1つ抜け出しそうな気がする。カージナルスも、昨年の活躍を「巨人での勉強が役立った」と言わされまくっていたマイコラスが苦戦気味。打棒爆発のイエリッチを擁するブリュワーズも三つ巴から抜け出せない。

         ここ数年来の混戦に唯一全く縁がないレッズはやはり安定の低迷ぶり。青の正統ドジャースから赤の正統レッズに移籍したプイーグは、激情家だけに真っ赤なユニホームによってずっと怒っているように見える。

         

         西地区。昨年の惨めなワールドシリーズによって低迷するのかしらと予想していたが、ドジャースが球界一の独走ぶり。低迷続きだったジャイアンツが2位に躍進しているのも、ダイヤモンドバックス平野の好投も全く無駄に映るほどの独走ぶりである。ルーキーが日替わりで3日連続サヨナラ本塁打を放つというラッキーにも恵まれているが、ラッキー男の登場はもっと後でいいのに。

         躍進を支える一人が、本塁打量産中のベリンジャーだが、この男もポストシーズンになると扇風機になるので、打ちすぎなんじゃないの?と貧乏くさい心配がちらちらしてしまう。

         このベリンジャーと本塁打王争いをしているのがブリュワーズのイエリッチであるが、大谷同様、いずれも細男。薬物パワーで筋骨隆々になった男たちがホームランをかっ飛ばしていたあの時代は何だったのだろうと思うくらい今は細男の時代である。なんだったら今年のワールドシリーズは、ヤンキース対ドジャースの、巨躯男ジャッジ対細男ベリンジャーの対決を期待する。まあそれだと日本のメディア的には田中×前田の「日本人といっても結構デカいよ対決」になってしまうのであるが。


        MLB2019前半(2)

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          神戸駅は台湾の駅っぽい

           

           中地区。ツインズが若手と補強のおっさんが噛み合い快調。中地区といえば、デトロイトやクリーブランドなどトランプ保護貿易でお馴染みのラストベルト球団ひしめくブロックなのだが、躍進しているのが流通と金融の町ミネアポリスの球団と、大して恩恵がない。考えてみればMLBは実力あれば誰でもオーライの自由貿易市場なのであった。かつて白人社交クラブだった時代もあったが、それを脱したことも併せ自国第一主義とも「嫌なら出ていけ」紋切型で売出し中のサファテとも相容れないのである。


           ツインズが地区優勝した場合、この球団はポストシーズン常連ながら「ポストシーズンに出てヤンキースにあっさり負ける」常連でもあるので、帝国の優勝確率にさらに貢献することになる。ただし、近年の常勝チームであるインディアンズも保護貿易パワーいよいよ到来なのか追い上げている。しかしラストベルトの中核を成すデトロイトの虎軍団はオリオールズ以上に負け続けていて、やはり米中貿易戦争の効果は見られない。
           ところでくだらない&無理筋の話、ロイヤルズにはゴア、ケネディ、マッカーシー、フリンといった政界関係者のような名前の選手が多い。

           

           西地区。イチローが去って余計なことを考えなくてよくなったのか、マリナーズがスタートダッシュを決めたはずが、いつの間にか最下位という弱小あるある息切れ状態になり、「結局はアストロズ」の予定調和に落ち着いている。球界最高の野手トラウトと、球界最高の一刀流大谷を抱えながらも投手陣がぱっとしないエンジェルスは勝率5割を行ったり来たりで、野球は投打という真理を正確になぞっている。「怪我さえなければ球界最高峰」と監督が期待するエースは怪我どころか突然の訃報。彼の分まで!と浪花節パワーに期待したいところだが、喪中球団は低迷するというのが残酷な過去の実績。


          MLB2019前半(1)

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             MLBのことを書こうとしているうちに前半戦が終わってしまった。
             ア・リーグ東地区。ヤンキースは、菅原道真を左遷でもしたのか、主力が軒並みDL改めIL入りの呪われっぷり。秋山、清原、デストラーデ、伊東、渡辺Qのいない西武状態に陥ったはずなのに、なぜか独走。主力が戻ってきた途端歯車が狂って失速、という幼稚なあるあるにも陥らず。主力の1人ジャッジは、復帰した日の試合でグラウンドに手を突いて祈りをささげたのだが、こうして比較すると桑田がとんでもなく体が柔らかいように錯覚する。

             この間、マリナーズに移籍したばかりのエンカルナシオンを獲得し、「4番打者を6,7番辺りに置く」往年の巨人ぶりをかすかに復活させている。松井秀喜の大爆発で優勝してからちょうど10年。いよいよ遠ざかっていた王座に手が届く予感を漂わせているが、松井にとっては一転、翌年以降、赤や緑の似合わないユニホームを着る羽目になった恥辱の呪いはまだ濃厚に存在し続けている、と、その後ヤンキースで働いているからまったくもって苦しい仮説なのを承知で呪いに期待。


             一方、昨季優勝のレッドソックスは低迷し、期待を裏切らない「期待を裏切る」ぶりを発揮。それでもワイルドカードの可能性は現時点で上位だから、東地区だ中地区だというこのシステムもいい加減どうなのかね。
             好調なのはレイズ。野球未経験の大卒インテリを、フロントではなくコーチに入れて若手が躍進している。野球界にもいよいよキャリア組が現れた。
             ブルージェイズは、ブラディミール・ゲレーロの息子、ブラディミール・ゲレーロJr.とクレイグ・ビジオの息子、ケイバン・ビジオに注目が集まっているのだが、ルルデス・グリエルJr.というもう一人のジュニアは父より兄が有名人。弟がジュニアという点、まるで千原であるが、こちらは3人兄弟との由。しかし3兄弟の末っ子に父が同じ名前を与えるというのは、末っ子なのに後継者に指名されたケンシロウみたいなものだろうか、それともついに名前が思いつかなかったのだろうか。
             オリオールズは今年も堅調に、打率並みの勝率をキープ。セ・リーグ爆走中の巨人と交代した方がいいんじゃないか。ユニホームもちょっと似てるし。マウントキャッスルという、それって山城じゃんという選手がいるのだが、巨人には山上信吾という投手がいる。惜しい。



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